英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。
今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。
(43)ダイキリ(daiquiri)
ダイキリが入ったグラスが、ジズソーパズルの右下に立つチェリー・ベイカー(Cherry Baker → 2024年8月10日付ブログで紹介済)の左手の中にある。
(44)噴霧器(atomizer)
香水・薬等の噴霧器が、ジズソーパズルの左下において、妻のドリー・バントリー(Mrs. Dolly Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)と話をするアーサー・バントリー大佐(Colonel Arthur Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)の背後に設置された丸テーブルの上に置かれている。
(45)映画撮影用カメラ(film camera)
映画撮影用カメラが、ジズソーパズルの左上に立つスコットランドヤード(ロンドン警視庁)の元警視総監であるサー・ヘンリー・クリザリング(Sir Henry Clithering → 2024年8月20日付ブログで紹介済)の後ろにあるテーブルの一番右端に置かれている。
(46)インチ(屋号)のタクシー(Inch’s taxi)
セントメアリーミド村(St. Mary Mead)において、インチ(屋号)が経営しているタクシーのミニチュアが、ジズソーパズルの左上に立つサー・ヘンリー・クリザリングの左側、樹木の根元の地面の上に置かれている。
これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1962年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「鏡は横にひび割れて(Mirror Crack’d from Side to Side)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第53作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第8作目に該っている。
ビル・ブラッグ氏(Mr. Bill Bragg)が描く ミス・マープルシリーズの長編第8作目である 「鏡は横にひび割れて」の一場面 |
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