2024年9月14日土曜日

ミス・マープルの世界<ジグソーパズル>(The World of Miss Marple )- その16A

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。


今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。


(43)ダイキリ(daiquiri)



ダイキリが入ったグラスが、ジズソーパズルの右下に立つチェリー・ベイカー(Cherry Baker → 2024年8月10日付ブログで紹介済)の左手の中にある。


(44)噴霧器(atomizer)



香水・薬等の噴霧器が、ジズソーパズルの左下において、妻のドリー・バントリー(Mrs. Dolly Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)と話をするアーサー・バントリー大佐(Colonel Arthur Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)の背後に設置された丸テーブルの上に置かれている。


(45)映画撮影用カメラ(film camera)



映画撮影用カメラが、ジズソーパズルの左上に立つスコットランドヤード(ロンドン警視庁)の元警視総監であるサー・ヘンリー・クリザリング(Sir Henry Clithering  → 2024年8月20日付ブログで紹介済)の後ろにあるテーブルの一番右端に置かれている。


(46)インチ(屋号)のタクシー(Inch’s taxi)



セントメアリーミド村(St. Mary Mead)において、インチ(屋号)が経営しているタクシーのミニチュアが、ジズソーパズルの左上に立つサー・ヘンリー・クリザリングの左側、樹木の根元の地面の上に置かれている。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1962年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「鏡は横にひび割れて(Mirror Crack’d from Side to Side)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第53作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第8作目に該っている。


ビル・ブラッグ氏Mr. Bill Braggが描く
ミス・マープルシリーズの長編第8作目である
「鏡は横にひび割れて」の一場面


ビル・ブラッグ氏によるイラストには、

野戦病院協会支援のパーティーの席上、

米国の映画女優であるマリーナ・グレッグと

同協会の幹事であるヘザー・バドコックが会話をしているシーンが描かれている。

Harper Collins Publishers 社から出版されている

「鏡は横にひび割れて」のペーパーバック版の表紙には、

ビル・ブラッグ氏によるイラストが、

バドコック夫人が飲んで死亡する原因となった

推奨量の6倍もの精神安定剤が混入されたダイキリのグラスの形に

切り取られているものが使用されている。


                                 

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