初代ミルナー子爵アルフレッド・ミルナーが住んでいた マンチェスタースクエア14番地は、画面中央の建物で、 現在、「ミルナーハウス(Milner House)」と呼ばれている。 |
初代ミルナー子爵アルフレッド・ミルナー(Alfred Milner, 1st Viscount Milner:1854年ー1925年)を南アフリカ長官 / 高等弁務官(High Commissioner for South Africa)とケープ植民地総督(Governor-General of Cape Colony)に任命したのは、南アフリカに帝国主義的野心を抱いていた保守党の党首で、第三次内閣(1895年ー1902年)を組閣していた首相の第3代ソールズベリー侯爵ロバート・アーサー・タルボット・ガスコイン=セシル(Robert Arthur Talbot Gascoyne-Cecil, 3rd Marquess of Salisbury:1850年ー1903年)と植民地大臣(Colonial Secretary)を務めていたジョーゼフ・チェンバレン(Joseph Chamberlain:1836年ー1914年)であった。
マンチェスタースクエア14番地の玄関口 |
大英帝国政府としては、トランスヴァール共和国内に定住した英国臣民に対して、完全に同等な権利を付与することを要求し、それを拒否したトランスヴァール共和国等のボーア政府との間で、第二次ボーア戦争(Second Anglo-Boer War:1899年-1902年)の戦端を開いた訳だが、英国臣民への同等な権利付与の要求と言うのは、あくまでも表向きの理由であり、積極的に帝国主義を推し進め、自国の強化 / 拡大を図ることが、本当の目的であったのである。
マンチェスタースクエア14番地の玄関口の右側の外壁に、 初代ミルナー子爵アルフレッド・ミルナーがここに住んでいたことを示す プラークが架けられている。 |
マンチェスタースクエアから見た ウォレスコレクションの全景 |
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