2022年8月31日水曜日

コナン・ドイル作「ぶな屋敷」<グラフィックノベル版>(The Copper Beeches by Conan Doyle

米国ウィスコンシン州の Eureka Productions 社が2005年に発行した
「Graphic Classics : Arthur Conan Doyle (Revised Second Edition)」の表紙

「ぶな屋敷(The Copper Beeches → 2022年7月31日 / 8月15日 / 8月21日 / 8月25日付ブログで紹介済)」は、作者のサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)により、シャーロック・ホームズシリーズの56ある短編小説のうち、12番目に発表された作品で、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1892年6月号に掲載された。そして、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」(1892年)に収録された。


米国の漫画家でイラストレーターでもあるリック・ギアリーによる
「ぶな屋敷」のグラフィックノベル版の扉絵


「ぶな屋敷」には、グラフィックノベル版が存在している。「ぶな屋敷」のグラフィックノベル版は、米国ウィスコンシン州の Eureka Productions 社が2005年に発行した「Graphic Classics : Arthur Conan Doyle (Revised Second Edition)」の中に収録されている。


家庭教師のヴァイオレット・ハンターが、相談のために、
ベイカーストリート221B221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)のシャーロック・ホームズの元を訪れる。


ヴァイオレット・ハンターは、職探しのために、
ウェストエンドにある家庭教師紹介所「ウェストアウェイ」を訪れ、
経営者のミス・ストーパーとの面接を受ける。
その場に、ジェフロ・ルーカッスル氏も同席していた。


「Graphic Classics : Arthur Conan Doyle」に収録されている「ぶな屋敷」のグラフィックノベル版については、米国の漫画家でイラストレーターでもあるリック・ギアリー(Rick Geary:1946年ー)が構成と作画の両方を担当している。

リック・ギアリーは、米国ミズーリ州カンサスシティーの出身で、全米漫画家協会(National Cartoonist Society)から、1994年に「Magazine and Book Illustration Award」を、そして、2017年に「Graphic Novel Award」を受賞している。


ジェフロ・ルーカッスル氏は、ヴァイオレット・ハンターに対して、
給料を「年額100ポンド」から「年額120ポンド」へと引き上げ、
破格の条件を提示してきた。


リック・ギアリーによる「ぶな屋敷」のグラフィックノベル版は、「Graphic Classics : Arthur Conan Doyle」の表紙と冒頭ページの両方を飾っており、扉絵ページを含めて、全部で23ページである。


「ぶな屋敷」において、ジェフロ・ルーカッスル氏の話を聞いていた
ヴァイオレット・ハンターは、割れた鏡をハンカチの中に隠して、屋敷の外を観察したところ、
大通りの手摺りに凭れて、こちらの方を覗いている男性の姿を見かけた。

ヴァイオレット・ハンターは、自分の部屋にある整理戸棚を調べたところ、
鍵が掛かっている一番下の引き出しの中に、
自分のものではない切られた髪の束を見つけた。


「ぶな屋敷」のグラフィックノベル版は、リック・ギアリーによって、コナン・ドイルの原作通り、23ページの中に、非常に手堅くまとめられている。


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