2026年1月12日月曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その20A

英国の HarperCollinsPublishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「三幕の悲劇」ペーパーバック版の表紙 -
コーンウォール州ルーマスの豪邸「カラスの巣」において、
引退した有名な舞台俳優サー・チャールズ・カートライトが開催した晩餐会の席上、
地元のスティーヴン・バビントン牧師が、
飲みつけないカクテルを口にして、急死する。
表紙には、バビントン牧師が口にしたカクテルのグラスが描かれている。

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。

ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>

(40)マティーニのグラスが載ったトレイ(tray of martinis)


ジグソーパズルの上段中央近くに立つスコットランドヤードのジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部(Inspector James Harold Japp → 2025年10月24日付ブログで紹介済)の右手に居るメイドが、マティーニのグラス7つがのったトレイを両手で持っている。

(41)実験器具 (laboratory equipment)


ジグソーパズルの下段の一番左手にあるテーブルの右端に、実験器具がおかれている。

これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1935年に発表した「三幕の悲劇(Three Act Tradegy)」である。

「三幕の悲劇」は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第16作目に、そして、エルキュール・ポワロシリーズの長編としては、第9作目に該っている。

なお、「三幕の悲劇」の場合、米国版のタイトルは、「Murder in Three Acts」が使用されている。


「三幕の悲劇」の物語は、第一幕から第三幕までの3章で構成されている。


<第一幕>

引退して隠遁生活を送る有名な舞台俳優であるサー・チャールズ・カートライト(Sir Charles Cartwight)が住むコーンウォール州(Cornwall)ルーマスの豪邸「カラスの巣」において、晩餐会が開催される。

晩餐会に招待された客は、以下の通り。


(A)サー・バーソロミュー・ストレンジ(Sir Bartholomew Strange - サー・チャールズ・カートライトの友人で、ハーリーストリート(Harley Street → 2015年4月11日付ブログで紹介済)で開業する有名な精神科医)

(B)ハーマイオニー・リットン・ゴア(Hermione Lytton Gore - 魅力的な美しい女性 / 愛称:エッグ(Egg))

(C)レディー・メアリー・リットン・ゴア(Lady Mary Lytton Gore - 上流階級の未亡人で、ハーマイオニー・リットン・ゴアの母親)

(D)アンジェラ・サトクリフ(Angela Sutcliffe - 有名な美人舞台女優)

(E)フレディー・ダクレス大尉(Captain Freddie Dacres - 元騎手)

(F)シンシア・ダクレス(Cynthia Dacres - ダクレス大尉の妻で、婦人服業界の有名ブランドのオーナー)

(G)ミュリエル・ウィルズ(Muriel Wills - アンソニー・アスター(Anthony Astor)と言う名前で知られる女流劇作家)

(H)オリヴァー・マンダース(Oliver Manders - ジャーナリストで、ハーマイオニー・リットン・ゴアの友人)

(I)スティーヴン・バビントン牧師(Reverend Stephen Babbington - ルーマス地元の牧師)

(J)マーガレット・バビントン(Margaret Babbington - スティーヴン・バビントン牧師の妻)

(K)サタースウェイト氏(Mr. Satterthwaite - サー・チャールズ・カートライトの芝居に投資したことが縁で、彼と友人関係にあり)


英国の The Orion Publishing Group Ltd. より2023年に発行された
アガサ・クリスティーをテーマにしたトランプのうち、
2♠️「サタースウェイト氏」


(L)エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)


エルキュール・ポワロは、
ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。
<筆者撮影>


その晩餐会の席上、飲みつけないカクテルを口にしたスティーヴン・バビントン牧師が急死。

サー・バーソロミュー・ストレンジが「バビントン牧師が口にしたカクテルのグラスを分析したが、毒は検出されなかった。」と告げたため、バビントン牧師の死因は、ある種の発作だと考えられたが、サー・チャールズ・カートライトは、殺人を疑い、調査を主張。ところが、調査の結果、何の証拠も出てこなかった。


その後、晩餐会への出席者達はちりぢりとなり、気落ちしたサー・チャールズ・カートライトは、欧州大陸へと向かった。


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