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| 2024年に英国の Guild of Master Craftsman Publishing Ltd. から Button Books シリーズの1冊として英訳版が刊行されている Noh Yi-jeong 作「シャーロック・ホームズの冒険」の裏表紙 - 「六つのナポレオン像」の内容が、題材として描かれている。 |
韓国(South Korea)のイラストレーターである Noh Yi-jeong により制作の上、2022年に韓国の Blue Rabbit Publishing Co, Ltd. から Manga Classic Literature シリーズの1冊として出版された後、2024年に英国の Guild of Master Craftsman Publishing Ltd. から Button Books シリーズの1冊として、英訳版が刊行されているサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)作「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」のグラフィックノベル版における主要な登場人物は、以下の通り。
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| 2024年に英国の Guild of Master Craftsman Publishing Ltd. から Button Books シリーズの1冊として英訳版が刊行されている Noh Yi-jeong 作「シャーロック・ホームズの冒険」の 主要登場人物一覧(その1) - 画面右側の人物がシャーロック・ホームズで、 画面左側の人物がジョン・H・ワトスン医師。 |
(1)シャーロック・ホームズ( Sherlock Holmes)
英国の作家 / 医師で、政治活動家であったサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイルが創作した諮問探偵で、世界一有名な探偵と言っても、差し支えない。
シャーロック・ホームズは、長編4作と短編56作の計60作品で活躍する。
登場作品
<長編>
*「緋色の研究(A Study in Scarlet → 2016年7月30日付ブログで紹介済)」- ホームズシリーズの記念すべき第1作目で、英国では、「ビートンのクリスマス年鑑(Beeton’s Christmas Annual)」(1887年11月)に掲載された後、単行本化。
*「四つの署名(The Sign of the Four → 2017年8月12日付ブログで紹介済))」- ホームズシリーズの長編第2作目で、「リピンコット・マンスリー・マガジン(Lippincott’s Monthly Magazine)」の1890年2月号に掲載された後、単行本化。
*「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)」-「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」1901年8月号から1902年4月号にかけて連載された後、単行本化。
*「恐怖の谷(The Valley of Fear → 2023年5月12日 / 5月17日 / 5月21日 / 5月26日 / 5月29日 / 6月5日付ブログで紹介済)」-「ストランドマガジン」1914年9月号から1915年5月号にかけて連載された後、単行本化。
<短編集>
*「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」(1892年)
*「シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes)」(1893年)
*「シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)」(1905年)
*「シャーロック・ホームズ最後の挨拶(His Last Bow)」(1917年)
*「シャーロック・ホームズの事件簿(The Case-Book of Sherlock Holmes)」(1927年)
(2)ジョン・H・ワトスン医師(Dr. John H. Watson)
ジョン・H・ワトスンは、諮問探偵業を行うシャーロック・ホームズの相棒かつ事件記録者で、発表順で言うと、「緋色の研究」(1887年)から「ショスコム荘(Shoscombe Old Place)」(1927年)まで、また、事件発生年順で言うと、「緋色の研究」(1881年)から「最後の挨拶(His Last Bow → 2021年6月3日付ブログで紹介済)」(1914年)まで登場する。
登場作品
<長編>
*「緋色の研究」
*「四つの署名」
*「バスカヴィル家の犬」
*「恐怖の谷」
<短編集>
*「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)
*「シャーロック・ホームズの回想」(1893年)
*「シャーロック・ホームズの帰還」(1905年)
*「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(1917年)
*「シャーロック・ホームズの事件簿」(1927年)
なお、「グロリア・スコット号事件(The Gloria Scott → 2021年9月25日 /10月3日 / 10月10日付ブログで紹介済)」と「マスグレイヴ家の儀式書(The Musgrave Ritual)」については、ワトスンがホームズと出会う前の事件のため、ワトスンは登場しない。
また、「白面の兵士(The Blanched Soldier → 2022年9月3日 / 9月6日 / 9月21日付ブログで紹介済)」とライオンのたてがみ(The Lion’s Mane → 2023年6月29日 / 7月6日 / 7月8日付ブログで紹介済)」に関しては、ホームズ自身が解決した事件を回想する体裁を採っているので、ワトスンは登場しない。
(3)「ボヘミアの醜聞(A Scandal in Bohemia → 2022年12月18日 / 2023年8月6日 / 8月9日 / 8月19付ブログで紹介済)」/ アイリーン・アドラー(Irene Adler)
「ボヘミアの醜聞」は、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、最初(1番目)に発表された作品で、英国の「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1891年7月号に掲載された後、ホームズシリーズの第1短編集「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録されている。
アイリーン・アドラーは、「ボヘミアの醜聞」に登場する人物で、原作は、「シャーロック・ホームズには、いつでも「あの女性(ひと)」と呼ぶ女性が居る。(To Sherlock Holmes she is always the woman.)」と言う一文から始まる。
顔に仮装用のマスクを付けて、フォン・クラム伯爵(Count von Kramm)と名乗り、ベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)シャーロック・ホームズの元を訪れたボヘミア国王(King of Bohemia)のカッセル・フェルシュタイン大公ウィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスモント・フォン・オルムシュタイン(Wilhelm Gottsreich Sigismond von Ormstein, Grand Duke of Cassel-Felstein)によると、5年前、王太子だった彼は、アイリーン・アドラーと秘密裡に交際していたが、今回、ボヘミア国王は、スカンディナヴィアの王女と結婚することになり、それを知ったアイリーン・アドラーが、「二人で撮影した写真を、スカンディナヴィアの王女宛に送り付ける。」と脅迫してきたのである。アイリーン・アドラーと一緒に撮った写真を、スカンディナヴィアの王女宛に送り付けられた場合、ボヘミア国王とスカンディナヴィアの王女の結婚が破談になることを必至であった。
王太子だったボヘミア国王と秘密裡に交際していたアイリーン・アドラーは、オペラ歌手、より正確に言うと、コントラルト(Contralto - 女性の最低音域 / アルト(Alto)とも言う)歌手で、イタリアのミラノ(Milan → 2023年8月7日 / 8月11日付ブログで紹介済)にあるスカラ座(La Scala)に出演したことがあった。
(4)「赤毛組合(The Red-Headed League → 2022年9月25日 / 10月9日 / 10月11日 / 10月16日付ブログで紹介済)」/ ジェイベス・ウィルスン(Jabez Wilson)
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| 英国で出版された「ストランドマガジン」 1891年8月号「赤毛組合」に掲載された挿絵 - 1890年の秋、ジョン・H・ワトスンが ベイカーストリート221B のシャーロック・ホームズの元を訪れると、 彼は燃えるような赤毛の初老の男性ジェイベス・ウィルスンから相談を受けている最中であった。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット(1860年 - 1908年) |
「赤毛組合」は、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、2番目に発表された作品で、英国の「ストランドマガジン」の1891年8月号にに掲載された後、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録されている。
1890年の秋、ジョン・H・ワトスンがベイカーストリート221Bのシャーロック・ホームズの元を訪れると、彼は燃えるような赤毛の初老の男性ジェイベス・ウィルスンから相談を受けている最中であった。
ジェイベス・ウィルスンは、ロンドンの経済活動の中心地であるシティー(City → 2018年8月4日 / 8月11日付ブログで紹介済)近くにあるザクセンーコーブルクスクエア(Saxe-Coburg Square → 2016年1月1日付ブログで紹介済)において質屋(pawnbroker)を営んでおり、非常に奇妙な体験をしたと言うので、ホームズとワトスンの二人は彼から詳しい事情を聞くことになった。
(5)「まだらの紐(The Speckled Band)」/ ヘレン・ストーナー(Helen Stoner)
「まだらの紐」は、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、8番目に発表された作品で、英国の「ストランドマガジン」の1892年2月号に掲載された後、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録されている。
1883年4月の初め、ヘレン・ストーナーが、双子の姉ジュリア・ストーナー(Julia Stoner)が2年前に遂げた謎の死、そして、自分に現在ふりかかっている不安と恐怖について相談するため、サリー州にあるストークモラン屋敷(Stoke Moran Manor)を早朝に出て、レザーヘッド(Leatherhead)から一番列車に乗り、ウォータールー駅(Waterloo Station→2014年10月19日付ブログで紹介済)に到着、ベイカーストリート221B のシャーロック・ホームズの元を訪れるところから、物語は始まる。
(6)「六つのナポレオン像(The Six Napoleons)」/ レストレイド警部(Inspector Lestrade)
「六つのナポレオン像」は、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、43番目に発表された作品で、英国の「ストランドマガジン」の1904年5月号に、また、米国の「コリアーズ ウィークリー(Collier’s Weekly)」の1904年4月30日号に掲載された後、ホームズシリーズの第3短編集である「シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)」(1905年)に収録されている。
レストレイド警部は、アセルニー・ジョーンズ警部(Inspector Athelney Jones → 2024年1月24日付ブログで紹介済)、スタンリー・ホプキンス警部(Inspector Stanley Hopkins → 2024年1月28日付ブログで紹介済)およびトビアス・グレッグスン警部(Inspector Tobias Gregson → 2024年2月1日付ブログで紹介済)と同じく、スコットランドヤードの警察官である。
レストレイド警部のファーストネームは、不明であるが、「ボール箱(The Cardboard Box)」の中で、シャーロック・ホームズに宛てた手紙に、「G・レストレイド(G. Lestrade)」と記されているので、頭文字だけは「G」だと判っている。
登場作品
<長編>
*「緋色の研究」
*「バスカヴィル家の犬」
<短編>
*「ボスコム谷の謎(The Boscombe Valley Mystery)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、4番目に発表された作品で、「ストランドマガジン」の1891年10月号に掲載された後、ホームズシリーズの第1短編集「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録されている。
*「独身の貴族(The Noble Bachelor)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、10番目に発表された作品で、英国の「ストランドマガジン」の1892年4月号に掲載された後、ホームズシリーズの第1短編集「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録されている。
*「ボール箱」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、14番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1893年1月号に、また、米国でも、「ハーパーズ ウィークリー(Harper’s Weekly)」の1893年1月14日号に掲載された。同作品は、英国の場合、ホームズシリーズの第4短編集「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(1917年)に、また、米国の場合、第2短編集「シャーロック・ホームズの回想」(1894年)に収録されている。
*「空き家の冒険」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、25番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1903年10月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1903年9月26日号に掲載された後、ホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還」(1905年)に収録されている。
*「ノーウッドの建築業者(The Norwood Builder)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、26番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1903年11月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1903年10月31日号に掲載された後、1905年に発行されたホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還」に収録されている。
*「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン(Charles Augustus Milverton)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、31番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1904年4月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1904年3月26日号に掲載された後、ホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還」(1905年)に収録されている。
*「六つのナポレオン像」
*「第二のしみ(The Second Stain)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、37番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1904年12月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1905年1月28日号に掲載された後、ホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還」(1905年)に収録されている。
*「ブルース・パーティントン型設計図(The Bruce-Partington Plans)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、39番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1908年12月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1908年12月18日号に掲載された後、1917年に出版されたホームズシリーズの第4短編集「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」に収録されている。
*「レディー・フランシス・カーファックスの失踪(The Disappearance of Lady Frances Carfax)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、42番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1911年12月号に、また、米国では、「アメリカン(American)」の1911年12月号に掲載された後、ホームズシリーズの第4短編集「シャーロック・ホームズ最後の挨拶」(1917年)に収録されている。
*「三人ガリデブ(The Three Garridebs)」- シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、49番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1925年1月号に、また、米国でも、「コリアーズ ウィークリー」の1924年10月25日号に掲載された後、1927年に発行されたホームズシリーズの第5短編集である「シャーロック・ホームズの事件簿」に収録されている。
(7)「ぶな屋敷(The Copper Beeches → 2022年7月31日 / 8月15日 / 8月21日 / 8月25日付ブログで紹介済)」/ ヴァイオレット・ハンター(Violet Hunter)
「ぶな屋敷」は、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、12番目に発表された作品で、「ストランドマガジン」の1892年6月号に掲載された後、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録されている。
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| 英国で出版された「ストランドマガジン」 1892年6月号に掲載された挿絵 - 約束した翌日の午前10時半に、 若い家庭教師であるヴァイオレット・ハンターが ベイカーストリート221Bのホームズの元を訪れる。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット(1860年 - 1908年) |
ジョン・H・ワトスンに対して、「ここのところ、自分のところに持ち込まれる依頼の質が落ちた。」と嘆くホームズの元に、若い家庭教師であるヴァイオレット・ハンターから、相談の手紙が来た。
約束した翌日の午前10時半に、ベイカーストリート221B に現れたヴァイオレット・ハンターによると、彼女は、現在、失業中で、次の仕事の目処が立っていなかった。そんな中、ウェストエンド(West End)にある家庭教師紹介所ウェストアウェイ(Westaway)において、彼女は、ジェフロ・ルーカッスル氏(Mr. Jephro Rucastle)なる人物から、破格の給料(年額100ポンド → 後に、年額120ポンドへ値上げ / なお、ヴァイオレット・ハンターは、以前の勤務先で、月額で4ポンドの報酬を得ていた)で、住み込みの家庭教師の申し出を受けた。
しかしながら、このあまりに高額の報酬には、いくつかの条件があった。
(A)ハンプシャー州(Hampshire)のウィンチェスター(Winchester)から5マイル離れた「ぶな屋敷」に住み込むこと
(B)6歳の腕白坊主の面倒を見ること
(C)妻(ルーカッスル夫人)のちょっとした頼みをきくこと
(D)雇い主(ルーカッスル氏)が指定する服を着ること
(E)「ぶな屋敷」へ来る際に、髪を短く切ってくること
条件のうち、(A)から(C)については、ヴァイオレット・ハンターとしても、問題なかったが、(D)と(E)に関しては、何か不自然なところがあると疑い始めた。特に、(E)の場合、亡き母からも喜ばれていた長い髪を切ることになり、彼女としては、受け入れることができず、その場でルーカッスル氏の申し出を断ってしまった。
ルーカッスル氏の申し出を断ったヴァイオレット・ハンターであったが、生活が苦しくなってきたため、折角舞い込んだ高額の働き口を受けなかったことを後悔していた。そんな最中、ルーカッスル氏から、彼女宛に再考を求める手紙が届いた。その手紙の中で、報酬の年額が当初の100ポンドから120ポンドへと引き上げられていたのである。
生活が苦しい中、高額な報酬に未練があるものの、ルーカッスル氏から提示された不自然な条件に引き続き疑念を抱くヴァイオレット・ハンターは、ホームズに対して、助言を求める。
彼女の話を聞いたホームズは、こう答えた。「正直に言うと、これが自分の妹だったら、引き受けさせたくないですね。(I confess that it is not the situation which I should like to see a sister of mine apply for.)」と。











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