2026年1月20日火曜日

綾辻行人作「時計館の殺人」<小説版>(The Clock House Murders by Yukito Ayatsuji ) - その2

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2025年に刊行されている

Pushkin Vertigo シリーズの一つである
綾辻行人作「時計館の殺人」の英訳版の裏表紙
(Cover design by Jo Walker /
Cover image by Getty + imagenavi)


1989年7月半ば頃、大分県(Oita Prefecture)O市のK大学推理小説研究会の元会員である江南孝明(Takaaki Kawaminami - 24歳)は、友人である島田潔(Kiyoshi Shimada - 40歳)の元を訪れる。

2人は、「十角館の殺人(The Decagon House Murders → 2023年2月21日 / 2月25日 / 3月9日 / 3月18日付ブログで紹介済)」を通じて、知り合いになっていた。


英国のプーシキン出版から2020年に刊行されている
Pushkin Vertigo シリーズの一つである
綾辻行人作「十角館の殺人」の英訳版の表紙
(Cover design & illustration by Jo Walker)


「十角館の殺人」

*事件発生時期:1985年9月 / 1986年3月

*事件発生場所:K大学の推理小説研究会(Mystery Club)の一行が合宿に訪れたS半島のJ岬の沖合いに浮かぶ角島(Tsunojima)と呼ばれる無人の孤島に建つ十角館(Decagon House)- 建築家の中村青司(Seiji Nakamura)が設計した十角形という奇妙なデザインの建物


上記の事件から2年以上が経過しており、江南孝明は、大手出版社である稀譚社(Kitansha)に入り、新米の編集者となっていた。一方、島田潔は、鹿谷門実(Kadomi Shishiya)と言うペンネームで「迷路館の殺人(The Labyrinth House Murders → 2024年12月19日 / 2025年1月9日 / 1月18日 / 3月18日付ブログで紹介済)」を出版して、駆け出しの推理作家としてデビューを飾っていた。


英国のプーシキン出版から2024年に刊行されている
Pushkin Vertigo シリーズの一つである
綾辻行人作「迷路館の殺人」の英訳版の表紙
(Cover design by Jo Walker /
Cover image by Shutterstock)


江南孝明が島田潔に対して語った内容は、以下の通り。


(1)稀譚社において、江南孝明は、現在、超常現象を取り扱うオカルト雑誌「CHAOS」(月刊紙)を担当。

(2)7月末に、2人と因縁がある中村青司が設計した「時計館(Clock House)」(神奈川県(Kanagawa Prefecture)鎌倉市(Kamakura City))へ取材に出かける予定。

(3)「時計館」には、「10年前に亡くなった少女の霊が出没するのを見た。」と言う目撃証言が複数ある。

(4)江南孝明達は、7月30日から8月2日までの3泊4日間の日程で、「時計館」に泊まり込んで、少女の霊との交信を行うことを計画。


江南孝明によると、「時計館」に泊まり込むメンバーは、以下の通り。


*小早川 茂郎(Shigeo Kobayakawa - 44歳 / 「CHAOS」の副編集長(Deputy editor-in-chief)で、W大学のOB)

*江南 孝明(24歳)

*内海 篤志(Atsushi Utsumi - 29歳 / 稀譚社写真部のカメラマン)


*光明寺 美琴(Mikoto Komyoji - 32歳 / 霊能者(Spirit medium)で、島田潔が住んでいるマンションの隣人)


*瓜生 民佐男(Misao Uryu - 20歳 / W大学3年生で、超常現象研究会会長)

*樫 早希子(Sakiko Katagi - 20歳 / W大学3年生で、超常現象研究会の会員)

*河原崎 潤一(Junichi Kawarazaki - 21歳 / W大学3年生で、超常現象研究会の会員)

*福西 涼太(Ryota Fukunishi - 21歳 / W大学3年生で、超常現象研究会の会員)

*渡辺 涼介(Ryosuke Watanabe - 20歳 / W大学2年生で、超常現象研究会の会員)


なお、今回の泊まり込み企画は、渡辺 涼介が大学のサークルである超常現象研究会に持ち込んだものだった。

また、瓜生 民佐男、樫 早希子、河原崎 潤一および福西 涼太の4人は、W大学付属中学を受験した時からの幼馴染と言う関係だった。


江南孝明が島田潔に対して、2人と因縁がある中村青司が設計した「時計館」への同行を依頼する。

島田潔は、「時計館」への泊まり込み取材の話について、不穏な影を感じてはいたが、そこで凄惨な殺人事件が幕を開けようとは、この時点で、2人は全く考えていなかった。


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