英国の Metro Media Ltd. から、 Self Made Hero シリーズの一つとして、2009年に出版されている ロバート・ルイス・スティーヴンスン作 「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」のグラフィックノベル版の表紙 |
「第四章 這う人」において、なんとかロンドンの軍病院から退院したワトスンは、「スイフトマガジン」編集部の担当者であるサミュエル・ディッシャーから、「約束していた短編を10日以内に仕上げてくれないと、私と家族は、この下の歩道で物乞いをしていることになる。」と督促され、大いに困った末、机の奥に立ててあるロバート・ルイス・スティーヴンスン作「ジキル博士とハイド氏」に目を止め、それに着想を得て、「這う人」を書き始める。
筆が早いと言われるワトスンとしても、1日半という驚異的な速さで「這う人」を書き上げるも、編集者のサミュエル・ディッシャーから、「これは、暫くの間、発表しない方がよい。ストックとして、当面、寝かせておく方が得策。」と言われるような出来だった。
島田荘司氏作「新しい十五匹のネズミのフライ - ジョン・H・ワトソンの冒険」において、ワトスンが「這う人(The Creeping Man → 2022年11月6日 / 11月18日 / 11月23日付ブログで紹介済)」を執筆する着想を得た「ジキル博士とハイド氏」とは、エディンバラ(Edinburgh)生まれの英国の小説家、詩人で、かつ、エッセイストであるロバート・ルイス・スティーヴンスン(Robert Louis Stevenson:1850年ー1894年)作「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件(The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde)」(1886年)のことである。
英国の Metro Media Ltd. から、 Self Made Hero シリーズの一つとして、2009年に出版されている ロバート・ルイス・スティーヴンスン作 「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」のグラフィックノベル版の裏表紙 |
両名の紹介によると、Andrzej Klimowski (Mr.)は、Saint Martins School of Art(ロンドン)と Warsaw Academy of Fine Arts で学んだ後、ポーランドにおいて、劇場や映画のポスターを、また、英国において、ほ本のカバーや雑誌のイラストを担当。現在、ロンドンにある Royal College of Art の教授、とのこと。
また、ロンドン出身の Danusia Schejbal (Ms.) は、Ealing School of Art(ロンドン)と Warsaw Academy of Fine Arts で学んだ後、ポーランドにおいて、大手劇場の作品を担当し、その後、英国へ戻り、画家として、英国や欧州において、展覧会を開催している、とのこと。
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