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| 第27話「スペイン櫃の謎」が収録された エルキュール・ポワロシリーズの DVD コレクション No. 3 の裏表紙 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「スペイン櫃の謎(The Mystery of the Spanish Chest)」(1960年)は、1932年に発表された短編「バグダッドの大櫃の謎(The Mystery of the Baghdad Chest)」を改稿した中編で、短編集「クリスマスプディングの冒険(The Adventure of the Christmas Pudding)」(1960年)に収録されている。
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英国の HarperCollinsPublishers 社から現在出版されている アガサ・クリスティー作短編集「クリスマスプディングの冒険」のペーパーバック版の表紙 - 中編「スペイン櫃の謎」が収録されている。 |
アガサ・クリスティー作「スペイン櫃の謎」の TV ドラマ版が、英国の TV 会社 ITV 社による制作の下、「Agatha Christie’s Poirot」の第27話(第3シリーズ)として、1991年2月17日に放映されている。英国の俳優であるサー・デヴィッド・スーシェ(Sir David Suchet:1946年ー)が、名探偵エルキュール・ポワロを演じている。
アガサ・クリスティー作「スペイン櫃の謎」の TV ドラマ版の場合、原作対比、以下のような差異が見受けられる。
<原作>
ある日の朝、エルキュール・ポワロが秘書フェリシティー・レモン(Miss Felicity Lemon)にその日の仕事を指示する際、持参した朝刊の見出しにある記事「スペイン櫃の謎(SPANISH CHEST MYSTERY)」に興味を持ち、彼女に対して、事件の詳細を調べるよう、頼むところから、物語が始まる。つまり、物語の冒頭、事件は発生しており、ポワロは事後に事件に関与する形を採っている。
<英国 TV ドラマ版>
英国 TV ドラマ版の場合、原作とは異なり、ポワロは事件の発生前から関係者達に出会い、物語の中盤に事件が発生して、ポワロが事件の調査を行うと言う形へ変更されている。
(1)
10年前、エドワード・クレイトン(Edward Clayton - 原作のアーノルド・クレイトン(Arnold Clayton)に相当)とカーティス(陸軍)大佐(Colonel Curtiss - 原作のジョック・マクラーレン(海軍)中佐(Commander Jock McLaren)に相当)の2人が、マーガリート・クレイトン(Marguerite Clayton - 原作のマーガリータ・クレイトン(Margharita Clayton)に相当)との結婚を賭けて、フェンシングによる決闘を行う場面が描かれる。
日本における武士の果たし合いのように、命を賭ける訳ではなく、相手の身体に傷を負わせた時点で、勝敗が決するルールだったと思われる。
実際、エドワード・クレイトンが振るったフェンシングの剣先が、カーティス大佐の頬を傷付けたところで勝敗が決して、エドワード・クレイトンがマーガリートを妻にしたのである。
(2)
上記(1)から10年後、ポワロは、アーサー・ヘイスティングス大尉(Captain Arthur Hastings)と一緒に、劇場において、オペラ「リゴレット(Rigoletto - ヴィクトル・ユーゴーの戯曲「王様はお楽しみ」を原作にしたヴェルディ(Verdi)による歌劇)」を観劇。
インターバル時に、ポワロは、レディー・キャロライン・チャタートン(Lady Caroline Chatterton - 原作のレディー・アビー・チャタートン(Lady Abbie Chatterton)に相当)から声を掛けられる。
レディー・キャロライン・チャタートンによると、彼女はポワロの知人で、ポワロが Chalfont diamond case(ダイヤモンドの盗難事件?)を解決した際、彼女も容疑者の一人だった、とのこと。
レディー・キャロライン・チャタートンは、ポワロに対して、「友人のマーガリート・クレイトンの件で、相談したいことがある。」と話す。
その際、ポワロは、遠方でマーガリート・クレイトンとジョン・リッチ(陸軍)少佐(Major John Rich - 原作のチャールズ・リッチ少佐(Major Charles Rich)に相当)が歓談しているのを見かける。
(3)
レディー・キャロライン・チャタートンから相談を受けたポワロは、翌日の午前11時、ヘイスティングス大尉を伴って、彼女の自宅を訪問の上、更に詳しい説明を受ける。
レディー・キャロライン・チャタートン曰く、
*10年前に、マーガリート・クレイトンとの結婚をめぐって、2人の男性(エドワード・クレイトンとカーティス大佐)が、フェンシングで対決。
*エドワード・クレイトンは、妻のマーガリート・クレイトンとジョン・リッチ少佐の関係を疑っていて、そのため、彼女を殺害しようとしているのではないか?
とのことだった。
原作上、エドワード・クレイトンは、大人しい性格と言う設定だったが、英国 TV ドラマ版の場合、直ぐにカッとなりやすい質へと変更されている。
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| チジックモール沿いの家並み(その1) <筆者撮影> |
| チジックモール沿いの家並み(その2) <筆者撮影> |
| チジックモール沿いの家並み(その3) <筆者撮影> |
また、ポワロとヘイスティングス大尉の2人が訪れるレディー・キャロライン・チャタートンの自宅として、チジックモール(Chiswick Mall → 2019年2月3日付ブログで紹介済)にある家が撮影に使用されている。
| チジックモール沿いの家並み(その4) <筆者撮影> |
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| チジックモール沿いの家並み(その5) <筆者撮影> |
チジックモールは、ロンドンの特別区の一つであるハウンズロー治区(London Borough of Hounslow)のチジック地区(Chiswick → 2016年7月23日付ブログで紹介済)内にあり、ハマースミス・アンド・フラム区(London Borough of Hammersmith and Fulham)のハマースミス地区(Hammersmith)を抜けて、ロンドンの中心部からヒースロー空港(Heathrow Airport)へと向かうグレイトウェストロード(Great West Road)とテムズ河(River Thames)に挟まれた場所にある。





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