2026年8月13日木曜日

ロンドン キングストリート18番地 / オークハウス(Oak House / 18 King Street)- その2

キングストリート18番地に建つ「オークハウス」(その3)
<筆者撮影>

アガサ・クリスティー作「スペイン櫃の謎(The Mystery of the Spanish Chest)」は、短編集「クリスマスプディングの冒険(The Adventure of the Christmas Pudding)」(1960年)に収録されている一編である。


英国の HarperCollinsPublishers 社から現在出版されている
アガサ・クリスティー作短編集「クリスマスプディングの冒険」の
ペーパーバック版の表紙 -
中編「スペイン櫃の謎」が収録されている。


英国のTV会社 ITV1 で放映されたエルキュール・ポワロシリーズ「Agatha Christie's Poirot」の第3シリーズ / 第27話「スペイン櫃の謎」(放送日:1991年2月17日)において、クレイトン夫妻(Mr. and Mrs. Clayton)の家はルーメインガーデンズ(Roumaine Gardens - 架空の場所)にあると言う設定になっているが、実際には、ロンドンの特別区の一つで、ロンドン南西部郊外のリッチモンド・アポン・テムズ区(London Borough of Richmond upon Thames)のリッチモンド(Richmond → 2018年3月17日 / 3月24日付ブログで紹介済)内に所在するリッチモンドグリーン(Richmond Green → 2026年7月24日付ブログで紹介済)と呼ばれる大きな緑地帯の南側、南北に延びるオールドパレステラス通り(Old Palace Terrace)と東西に延びるキングストリート(King Street)が交差する場所に建つキングストリート18番地(18 King Street)の「オークハウス(Oak House)」の外観が、撮影に使用されている。


キングストリート18番地に建つ「オークハウス」(その4)-
画面中央奥の建物が「オークハウス」。
<筆者撮影>


なお、アガサ・クリスティーの原作上、クレイトン夫妻の家は、スローンストリート(Sloane Street)近くのカーディガンガーデンズ(Cardigan Gardens - 架空の場所)にあると言及されている。


リッチモンドの周辺地図(Google Maps から抜粋)-
画面中央から左側にある大きな緑地帯が「リッチモンドグリーン」で、
その北側にある小さな緑地帯が「リトルグリーン」。


キューガーデンズ(Kew Gardens)が所在する北方面からキューロード(Kew Road)を南下すると、リッチモンド駅(Richmond Station)の前を過ぎた辺りで、キューロードはザ・クワドラント通り(The Quadrant)へと名前を変える。

ザ・クワドラント通りの右手奥に、リトルグリーン(Little Green)と呼ばれる小さな緑地帯とリッチモンドグリーンがあるものの、ザ・クワドラント通りから右折して行くことができない。

そのため、イートンストリート(Eton Street)、パラダイスロード(Paradise Road)、そして、キングストリート(King Street)へと進み、環状交差点(roundabout)を回り込んでいくと、リッチモンドグリーンへ到達できる。


「オークハウス」の前から
キングストリート(東方面)を見たところ
<筆者撮影>


「オークハウス」の前から
オールドパレスプレイス通り(西方面)を見たところ
<筆者撮影>


キングストリートを進むと、進行方向右手からオールドパレステラス通り(Old Palace Terrace)が延びてくるが、キングストリートがオールドパレステラス通りと交差した地点の進行方向左手が、キングストリート18番地で、
「オークハウス」が建っている。


リッチモンド内のリッチモンドグリーン南側の地図(Google Maps から抜粋)-
ピンク色の蛍光ペンで囲った建物が、キングストリート18番地に建つ「オークハウス」。


外から見る限り、「オークハウス」は普通の住居で、現在も使用されているものの、特に歴史的な建物ではないように思える。

TV 版のポワロシリーズの場合、全作品の時代設定を第一次世界大戦(1914年ー1918年)と第二次世界大戦(1939年ー1945年)の間に置いており、当時流行したアールデコ様式の建築物、内装や小物等が画面にしばしば登場する。

従って、「スペイン櫃の謎」の撮影時に、「オークハウス」がクレイトン夫妻の家の外観として使用された理由が不明である。


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