![]() |
| 「白亜の館」と呼ばれるケンウッドハウス内に展示されている ヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」(1671年ー1674年) 53.0 cm x 46.3 cm / Oil on canvas <筆者撮影> |
12世紀のイングランド王であるヘンリー1世碩学王(Henry I Beauclerc:1068年頃ー1135年 在位期間:1100年ー1135年)の寵臣ラヒア(Rahere:?ー1143年)によって1123年にロンドンのスミスフィールド(Smithfield)に設立されたセントバーソロミュー修道院(Priory of St. Bartholomew)から転じたセントバーソロミュー・ザ・グレイト教会(The Priory Church of St. Bartholomew the Great → 2026年2月15日 / 2月17日 / 2月22日付ブログで紹介済)に関連する絵画として、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer:1632年?ー1675年?)作「ギターを弾く女(The Guitar Player)」(1671年ー1674年)が挙げられる。
![]() |
| ヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」と同じ部屋に展示されている レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン晩年の「自画像(Portrait of the Artist)」 <筆者撮影> |
ヨハネス・フェルメール(本名:ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト(Jan van der Meer van Delft))は、ネーデルラント連邦共和国(現オランダ王国)の画家で、レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(Rembrandt Harmenszoon van Rijn:1606年ー1669年 → 2025年9月26日 / 10月2日付ブログで紹介済)と並ぶ17世紀オランダ黄金時代を代表する画家と評されている。
![]() |
| ハムステッドヒースの入口に設置されている ケンウッドハウスの案内板 <筆者撮影> |
![]() |
| ハムステッドヒース内の案内図 <筆者撮影> |
1925年にギネスビール社会長の初代アイヴィー伯爵エドワード・セシル・ギネス(Edward Cecil Guinness, 1st Earl of Iveagh:1847年ー1927年)がハムステッドヒース(Hampstead Heath → 2015年4月25日付ブログで紹介済)内に建つ「白亜の館」であるケンウッドハウス(Kenwood House → 2018年9月23日付ブログで紹介済)を購入した。
![]() |
| 「白亜の館」と呼ばれるケンウッドハウスの裏面 <筆者撮影> |
その2年後の1927年、彼が死去した際、ケンウッドハウスは、彼が購入後に展示していた絵画コレクションと一緒に、国に遺贈されて、現在、イングリッシュヘリテージ(English Heritage)がケンウッドハウスと絵画コレクションを管理しており、一般に公開している。
![]() |
| ケンウッドハウスの正面玄関と両脇にあるウィング <筆者撮影> |
ヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」は、この絵画コレクションに含まれてるが、1974年に一度盗難に遭っている。
<事件の概要>
*発生年月日:1974年2月23日(土)の夜
*犯行の状況:犯人は、事前に電話線を切断した上で、ハンマーで窓の鉄格子を壊して、ケンウッドハウス内に侵入。壁からヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」を外すと、高さ約3mの壁を越えて逃走。
<犯人側からの要求>
犯行後、犯人側から英国政府に対して、以下の要求がつきつけられた。
(1)政治的要求:ロンドンの刑務所に収監されていた IRA(アイルランド共和軍)暫定派のメンバーであるプライス姉妹を北アイルランドの刑務所へ移送すること
(2)人道的要求:カリブ海のグレナダ島へ110万ドル相当の食料を寄付すること
「これらの要求に応じられない場合、絵画を焼き払う。」と言う脅迫も為された。
<事件のその後>
事件から約10週間後の1974年5月7日に、セントバーソロミュー・ザ・グレイト教会の墓地において、ヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」は、新聞紙に包まれた状態で発見。
![]() |
| セントバーソロミュー・ザ・グレイト教会の 建物正面(西側)を見たところ <筆者撮影> |
犯人側が犯行の証拠として送り付けるために、カンヴァスの折り返し部分(絵が描かれていない箇所)が一部切り取られていたが、それ以外には、目立った傷はなく、湿気による多少の損傷はあったものの、幸い、修復は可能だった。
犯行当時は、IRA の関与が強く疑われたが、真相については、残念ながら、明らかにはなっていない。







0 件のコメント:
コメントを投稿