英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。
今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。
(24)匿名の誹謗中傷の手紙(anonymous letters)
匿名の誹謗中傷の手紙が、ジズソーパズルの中央のやや上にある花壇の中に置かれている。
(25)タイプライター(typewriter)
ジズソーパズルの左下に立つドリー・バントリー(Mrs. Dolly Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)と夫のアーサー・バントリー大佐(Colonel Arthur Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)の右側にあるテーブルの下の段に置かれている。
(26)「もう無理」と言う破れたメモ(a note saying ‘I can’t go on’)
「もう無理」と言う破れたメモが、ジズソーパズルの左下に立つドリー・バントリーと夫のアーサー・バントリー大佐の上側にある花壇の中に置かれている。
これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1942年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「動く指(The Moving Finger)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第33作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第3作目に該っている。
ビル・ブラッグ氏(Mr. Bill Bragg)が描く ミス・マープルシリーズの長編第3作目「動く指」の一場面 |
ビル・ブラッグ氏によるイラストには、 何者かが、誹謗中傷の怪文書を、 リムストックの住民の家に投函する場面が描かれている。 Harper Collins Publishers 社から出版されている 「動く指」のペーパーバック版の表紙には、 ビル・ブラッグ氏によるイラストが、 家の玄関の鍵穴の形に切り取られているものが使用されている。 |
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