2024年8月22日木曜日

ミス・マープルの世界<ジグソーパズル>(The World of Miss Marple )- その9A

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。


今回から、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。


(17)ピクリン酸が入った瓶(picric acid)



ピクリン酸が入った瓶が、ミス・マープルの甥であるレイモンド・ウェスト(Raymond West → 2024年8月12日付ブログで紹介済)が座るテラス用の椅子の左側にあるテーブルの一番右端に置かれている。


(18)ある女性の肖像画(portrait of a woman)



ある女性の肖像画が入った額が、ジズソーパズルの中央下に植えてある青いゼラニウム(blue geranium)の左側に置かれている。


(19)銀器が入ったスーツケース(suitcase filled with silverware)



銀器が入ったスーツケースが、ジズソーパズルの中央下にある花壇の左側の地面の上に置かれている。


(20)モーゼル銃(Mauser pistol)



モーゼル銃が、ジズソーパズルの右下に立っているチェリー・ベイカー(Cherry Baker → 2024年8月10日付ブログで紹介済)の足下に落ちている。


(21)椰子の鉢(potted palm)



椰子の鉢が、ジズソーパズルの右上にある家の戸口の左側におかれている。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1930年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「牧師館の殺人(The Murder at the Vicarage)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第10作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第1作目に該っている。


ビル・ブラッグ氏(Mr. Bill Bragg)が描く
ミス・マープルシリーズの長編第1作目「牧師館の殺人」の一場面


ビル・ブラッグ氏によるイラストには、
レナード・クレメント牧師が司祭を務める牧師館の書斎において、
何者かに後頭部を拳銃で撃たれて殺害されたルシアス・プロセロウ大佐から流れ出た血が、
クレメント牧師の机の上に広がり、そして、床へと滴り落ちる場面が描かれている。
背後の窓の右側の壁には、ミス・マープルと思われる人物の影が映っている。
それとも、プロセロウ大佐を殺害した真犯人の影であろうか?
Harper Collins Publishers 社から出版されている
「牧師館の殺人」のペーパーバック版の表紙には、
ビル・ブラッグ氏によるイラストが、
プロセロウ大佐の殺害に使用された拳銃の形に切り取られているものが使用されている。

          

0 件のコメント:

コメントを投稿