2024年8月19日月曜日

ロンドン ブレッドストリート(Bread Street)

チープサイド通り(北側)からワトリングストリート(南側)へ向かって、
ブレッドストリートを見たところ(その1)
<筆者撮影>


英国の詩人(poet)/ 論客(polemicist)で、1667年に代表作に該る「失楽園(Paradise Lost)」や1671年に「復楽園(Paradise Regained)」を発表したジョン・ミルトン(John Milton:1608年ー1674年)は、1608年12月9日、作曲家の父ジョン・ミルトン(John Milton:1562年ー1647年)と母サラ・ジェフリー(Sara Jeffrey:1572年ー1637年)の息子として、ブレッドストリート(Bread Street)に出生した。


<筆者撮影>

ブレッドストリートは、ロンドンの中心部に位置する地区で、ロンドンのみならず、英国における経済活動の中心地であるシティー・オブ・ロンドン(City of London → 2018年8月4日 / 8月11日付ブログで紹介済)内に所在している通りである。


ブレッドストリートの東側に建つ「ボウベルズハウス」の外壁に架けられているプラーク(その1)
<筆者撮影>

ブレッドストリートは、セントポール大聖堂(St. Paul’s Cathedral → 2018年8月18日 / 8月25日付ブログで紹介済)の東側に位置していており、その南側はテムズ河(River Thames)沿いに近いクイーンヴィクトリアストリート(Queen Victoria Street) から始まる。

ブレッドストリートは、北上しつつ、東西に延びるキャノンストリート(Cannon Street)、そして、ワトリングストリート(Watling Street)と交差した後、チープサイド通り(Cheapside)に突き当たったところで、その北側は終わっている。


チープサイド通り(北側)からワトリングストリート(南側)へ向かって、
ブレッドストリートを見たところ(その2)
<筆者撮影>

ジョン・ミルトンが出生した場所は、南側のワトリングストリートと北側のチープサイド通りに挟まれたブレッドストリート沿いで、西側には、「ワンニューエクスチェンジ(One New Exchange)」と呼ばれるショッピングセンターが、また、東側には、「ボウベルズハウス(Bow Bells House)」と呼ばれるオフィスビルが建っている。


ブレッドストリートの東側に建つ「ボウベルズハウス」の外壁に架けられているプラーク(その2)
<筆者撮影>

「ワンニューエクスチェンジ」は、再開発されたショッピングセンターで、シティー・オブ・ロンドン内で働くオフィスワーカーやセントポール大聖堂等への観光客をターゲットにした小売店やレストラン等が多数入居している。


ブレッドストリートの東側に建つ「ボウベルズハウス」の外壁に架けられているプラーク(その3)
<筆者撮影>

また、「ボウベルズハウス」は、日本の三菱商事株式会社(Mitsubishi Corporation)と三菱地所株式会社(Mitsubishi Estate Company Limited)が、共同プロジェクトとして、2006年7月に着工して、2007年12月に竣工させたオフィスビルで、地上階には、カフェやレストラン等が、また、上階には、欧州大手金融機関等が入居している。


ブレッドストリートの東側に建つ「ボウベルズハウス」の外壁に架けられているプラーク(その4)
<筆者撮影>

「ボウベルズハウス」の外壁に、「THE POET AND STATESMAN JOHN MILTON WAS BORN 1608 IN BREAD STREET」と言うプラークが架けられており、ジョン・ミルトンが、1608年にここで出生したことを示している。


「ボウベルズハウス」を抜けて行くと、
この先には、セント・メアリー・ル・ボウ教会が建っている。
<筆者撮影>

「ボウベルズハウス」の横には、セント・メアリー・ル・ボウ教会(St. Mary-le-Bow Church)が建っている。

ちなみに、生粋のロンドンっ子が使用するコックニー訛りの基準は、「セント・メアリー・ル・ボウ教会の鐘、即ち、ボウベルズ(Bow bells)の音が聞こえる範囲内で生まれた者」とされている。

それ故に、三菱商事株式会社と三菱地所株式会社が再開発したオフィスビルの名前として、「ボウベルズハウス」が採用されたものと思われる。


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