筆者がトトネス城で購入した イングリッシュヘリテージのガイドブック |
ダートマス(Dartmouth → 2023年9月6日付ブログで紹介済)が所在する河口まで流れ込んでいるダート川(River Dart → 2023年9月6日付ブログで紹介済)は、デヴォン州の内陸部に所在するトトネス(Totnes)近辺から始まっている。
筆者がトトネス城で購入した イングリッシュヘリテージのガイドブック内に載っている 城の図面 |
トトネスは、中世の頃より、羊毛産業と錫(すず)の生産で栄えた町で、中世の面影を色濃く残す家並みと通りが残っている。
トトネスの町中から、トトネス城を望む <筆者撮影> |
1066年にイングランドを征服(ノルマンコンクエスト / Norman Conquest)して、ノルマン朝(Norman Dynasty)を開き、現在の英国王室の開祖となったウィリアム1世(William I:1027年ー1087年 在位期間:1066年ー1087年 - ウィリアム征服王(William the Conqueror)の名で呼ばれることの方が多い)の軍司令官の一人であるジュヘル(Juhel)によって、1067年に、トトネス城(Totnes Castle)が築かれた。
トトネス城にとって、サクソン人が開いた町トトネスと近くを流れるダート川を監視することが、その役割だった。
丘の麓から、トトネス城を見上げたところ <筆者撮影> |
1068年に築かれたトトネス城は、ウォーリック州(Warwickshire)のウォーリック城(Warwick Castle → 2023年8月28日 / 8月30日付ブログで紹介済)と同じように、木製の「モット・アンド・ベイリー(Motte-and-bailey)」であったが、13世紀初頭に入ると、石製のものに代えられた。
なお、「モット・アンド・ベイリー」とは、「モット(motte)」と呼ばれる小高い丘の上に建てられた木製、または、石製のキープ(keep)と、矢来(palisade)や防御用の堀(rampart)等で囲まれた中庭(bailey)で構成された要塞施設のことを意味している。
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