2023年9月27日水曜日

コンウォール州(Cornwall) レストーメル城(Restormel Castle)- その1

筆者がレストーメル城で購入した
イングリッシュヘリテージのガイドブックの表紙


これまでに、デヴォン州(Devon)内に所在するダートマス城(Dartmouth Castle → 2023年9月10日 / 9月12日付ブログで紹介済)、トトネス城(Totnes Castle → 2023年9月14日 / 9月16日付ブログで紹介済)およびベリーポメロイ城(Berry Pomeroy Castle → 2023年9月19日 / 9月23日付ブログで紹介済)について御紹介したが、コーンウォール州(Cornwall)内に所在する城も紹介したい。


筆者がレストーメル城で購入した
イングリッシュヘリテージのガイドブック内に載っている
城の図面(その1)


筆者がレストーメル城で購入した
イングリッシュヘリテージのガイドブック内に載っている
城の図面(その2)


今回紹介するのは、昔、戦略上の要所とされていたロストウィジール(Lostwithiel)の町を見下ろす場所に建つレストーメル城(Restormel Castle)である。近くには、フォイ川(River Fowey)が流れている。


外側からレストーメル城のキープを望む(その1)

1066年にノルマン朝(Norman Dynasty)を開き、現在の英国王室の開祖となったウィリアム1世(William I:1027年ー1087年 在位期間:1066年ー1087年 - ウィリアム征服王(William the Conqueror)の名で呼ばれることの方が多い)がイングランドを征服(ノルマンコンクエスト / Norman Conquest)した後の11世紀後半に、レストーメル城は、地方の領主である Baldwin Fitz Turstin によって築かれたものと思われる。

その際、レストーメル城の近くに、ロストウィジールの町も開かれたのである。


外側からレストーメル城のキープを望む(その2)

レストーメル城は、ウォーリック州(Warwickshire)のウォーリック城(Warwick Castle → 2023年8月28日 / 8月30日付ブログで紹介済)やトトネス城と同じように、当初、木製の「モット・アンド・ベイリー(Motte-and-bailey)」であったが、12世紀末から13世紀初頭にかけて、石製のものに代えられた。

なお、「モット・アンド・ベイリー」とは、「モット(motte)」と呼ばれる小高い丘の上に建てられた木製、または、石製のキープ(keep)と、矢来(palisade)や防御用の堀(rampart)等で囲まれた中庭(bailey)で構成された要塞施設のことを意味している。


レストーメル城のキープの内側から外を見たところ

プランタジネット朝(House of Plantagenet)のイングランド王であるエドワード3世(Edward III:1312年ー1377年 在位期間:1327年ー1377年)の長男であるエドワード黒太子(Edward the Black Prince:1330年ー1376年)がコンウォール伯爵(Duke of Cornwall)となり、レストーメル城は、彼の所有となった。

その後、レストーメル城は、あまり使用されず、16世紀頃までには、打ち捨てられた状態になる。


0 件のコメント:

コメントを投稿