2013年9月5日に英国のロイヤルメールが発行している くまのパディントン65周年記念切手(その4)- Paddington holding an ice cream (Illustration by Mr. Ivor Wood) |
英国の作家であるマイケル・ボンド(Michael Bond:1926年-2017年)は、1956年のクリスマスイヴの日(12月24日)、パディントン駅(Paddington Station → 2014年8月3日付ブログで紹介済)の近くにある店で、妻へのクリスマスプレゼントとして、一匹のクマのぬいぐるみを購入した。そして、彼は、当時、パディントン駅の近くに住んでいたことから、このぬいぐるみに「パディントン」と名付けたのである。
2013年9月5日に英国のロイヤルメールが発行している くまのパディントン65周年記念切手(その5)- Paddington carrying presents (Illustration by Mr. Ivor Wood) |
マイケル・ボンドが、子供の時に、第二次世界大戦(1939年-1945年)のニュース映画で、ドイツ・ナチス軍によって迫害されたユダヤ人達が欧州大陸から英国へと到着する映像や、ドイツ軍によるロンドン空襲を逃れるために、ロンドンの子供達が地方へと疎開する映像等を見たことが原体験となっており、彼らが首に名札をぶら下げて、スーツケースを持って佇んでいるシーンが印象深かったので、くまのパディントンも、首に「Please look after this bear」と書かれた名札を下げたうに、スーツケースを持たされることになった。
彼は、当初、くまのパディントンが、「暗黒の地アフリカ」からやって来る設定にする予定でいたが、アフリカには、クマが生息していないことを知らされたため、くまのパディントンの出身地を、メガネグマが生息していた「暗黒の地ペルー(Darkest Peru)」へと変更したのである。
2013年9月5日に英国のロイヤルメールが発行している くまのパディントン65周年記念切手(その6)- Paddington and a crab (Illustration by Mr. Ivor Wood) |
その後、1958年10月13日に、シリーズの第1作目となる「くまのパディング(A Bear Called Paddington)」が、William Collins & Sons 社から出版され、大ヒットすることになる。
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