第50話「五匹の子豚」が収録された エルキュール・ポワロシリーズの DVD コレクション No. 5 の表紙 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「五匹の子豚(Five Little Pigs)」(1942年)の TV ドラマ版が、英国の TV 会社 ITV 社による制作の下、「Agatha Christie’s Poirot」の第50話(第9シリーズ)として、2003年12月14日に放映されている。英国の俳優であるサー・デイヴィッド・スーシェ(Sir David Suchet:1946年ー)が、名探偵エルキュール・ポワロを演じている。ちなみに、日本における最初の放映日は、2005年8月25日である。
英国 TV ドラマ版における主な登場人物(エルキュール・ポワロを除く)と出演者は、以下の通り。なお、順番は、エンディングの出演者順。
(1)カロリン・クレイル(Caroline Crale - アミアス・クレイルの妻 / 夫を毒殺した罪で起訴される):Rachel Stirling → なお、回想シーンに登場する少女時代のカロリン・クレイルは、Lottie Unwin が演じている。
(2)アミアス・クレイル(Amyas Crale - 画家で、カロリン・クレイルの夫):Aidan Gillen → なお、回想シーンに登場する少年時代のアミアス・クレイルは、Darien Smith が演じている。
(3)フィリップ・ブレイク(Philip Blake - アミアス・クレイルの親友 / 現在は、株式仲買人):Toby Stephens → なお、回想シーンに登場する少年時代のフィリップ・ブレイクは、Jacek Bilinski が演じている。
(4)メレディス・ブレイク(Meredith Blake - フィリップ・ブレイクの兄 / 現在は、隠居して、薬草の研究をしている):Marc Warren → なお、回想シーンに登場する少年時代のメレディス・ブレイクは、Joel De Temperley が演じている。
(5)ルーシー・クレイル(Lucy Crale - アミアス・クレイルとカロリン・クレイルの娘 / 今回、で、ポワロに事件調査を依頼):Aimee Mullins → 14年前のルーシーは、Melissa Suffield が演じている。
(6)エルサ・グリヤー(Elsa Greer - アミアス・クレイルの絵のモデルで、彼の愛人 / ディティシャム卿夫人(Lady Dittisham)):Julie Cox
(7)セシリア・ウィリアムズ(Cecilia Williams - アンジェラ・ウォレンの家庭教師):Gemma Jones
(8)アンジェラ・ウォレン(Angela Warren - カロリン・クレイルの異母妹 / 現在は、考古学者):Sophie Winkleman → なお、14年前の少女時代のアンジェラ・ウォレンは、Talulah Riley が演じている。
(9)サー・モンタギュー・ディプリーチ(Sir Montague Depleach - 法廷弁護士 / カロリン・クレイル事件において、弁護側を担当):Patrick Malahide
(10)スプリッグス夫人(Mrs. Spriggs - クレイル家の家政婦):Annette Badlnd
(11)裁判官(Judge - カロリン・クレイル事件を担当):Roger Brierley
アガサ・クリスティーの原作に比べると、英国 TV ドラマ版における登場人物には、以下の違いが見受けられる。
<原作>
原作の場合、ポワロに事件の調査を依頼するのは、カーラ・ルマルション(Carla Lemarchant)こと、本名カロリン・クレイル(Caroline Crale)である。
<英国 TV ドラマ版>
英国 TV ドラマ版の場合、事件の依頼人の名前が、ルーシー・ルマルションこと、本名ルーシー・クレイルへと変更されている。
<原作>
原作の場合、カーラ・ルマルションには、ジョン・ラッテリー(John Rattery)と言う名前の婚約者が居る。
<英国 TV ドラマ版>
英国 TV ドラマ版の場合、ルーシー・ルマルションには、婚約者は居ない。
<原作>
原作の場合、カーラ・ルマルションとしては、犯罪を行う傾向が、母親から、彼女本人を介して、自分の子供達へと遺伝するのではないかと非常に懸念しており、その疑念を払拭するため、ポワロに対して、自分の母親の事件の再調査を依頼している。
<英国 TV ドラマ版>
英国 TV ドラマ版の場合、ルーシー・ルマルションは、自分の母親の無実を確信しており、純粋に、自分の母親の無罪を立証するため、ポワロに対して、自分の母親の事件の再調査を依頼している。
<原作>
原作の場合、ポワロは、五匹の子豚達に会いに行く前、サー・モンタギュー・ディプリーチの他に、
*クェンティン・フォッグ(Quentin Fogg - 法廷弁護士 / カロリン・クレイル事件において、検察側を担当)
*ジョージ・メイヒュー(George Mayhew - 事務弁護士 / カロリン・クレイル事件において、弁護側を担当した事務弁護士の息子)
*クレイブ・ジョナサン(Caleb Jonathan - クレイル家の事務弁護士)
とも面談する。
<英国 TV ドラマ版>
英国 TV ドラマ版の場合、時間の制約の関係上、ポワロが面談するのは、サー・モンタギュー・ディプリーチだけに留まり、他の3人は登場しない。
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