2023年5月8日月曜日

シェイクスピアの世界<ジグソーパズル>(The World of Shakespeare )- その2

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より、2020年に発売されたジグソーパズル「シェイクスピアの世界(The World of Shakespeare)」には、のイラスト内には、イングランドの劇作家 / 詩人であるウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare:1564年ー1616年)や彼が生きた時代の人物、彼の劇が上演されたグローブ座、そして、彼が発表した史劇、悲劇や喜劇に登場するキャラクター等が散りばめられているので、今回から、順番に紹介していきたい。


最初に紹介するのは、「グローブ座(Globe Theatre)」である。


ジグソーパズルの左下の部分に、「グローブ座」が描かれている。
なお、このグローブ座は、現代に復元された「シェイクスピアズ グローブ」で、
ウィリアム・シェイクスピアが座付き劇作家として在籍していた
劇団「宮内大臣一座」が1599年に建てた「グローブ座」の姿とは、異なっている。


グローブ座は、テムズ河(River Thames)の南岸(「サウスバンク(South Bank)と呼ばれる)にあるロンドンのサザーク地区(Southwark)にあった劇場である。


グローブ座は、ウィリアム・シェイクスピアが座付き劇作家として在籍していた劇団「宮内大臣一座」によって、1599年に建てられた。

同劇団は、テューダー朝第5代かつ最後の君主であるエリザベス1世(Elizabeth I:1533年-1603年 在位期間:1558年-1603年)の治世では、「宮内大臣一座」と言う名で活動していたが、ステュアート朝初代の君主であるジェイムズ1世(James I:1566年-1625年 在位期間:1603年-1625年)が即位した後、同劇団のパトロンとなったことをキッカケにして、「国王一座(The King’s Men)」と言う名に改称した。


ナショナルポートレートギャラリー
(National Portrait Gallery)で販売されている
ウィリアム・シェイクスピアの肖像画の葉書
(Associated with John Taylor
 / 1610年頃 / Oil on panel
552 mm x 438 mm)


初代の劇場は、1613年6月29日の火事により、焼失。

2代目の劇場は、初代の劇場と同じ場所に、1614年6月に再建されたが、1642年9月6日、廃業のため、閉鎖された。


「シェイクスピアズ グローブ」の壁のアップ写真

その後、グローブ座を現代に復元するプロジェクトとして、元々、劇場が建てられていた場所から約230m離れたところに、「シェイクスピアズ グローブ(Shakespeare’s Globe)」が建設され、1997年に、ウィリアム・シェイクスピア作「ヘンリー5世(The Life of Henry the Fifth)」(1599年)の上演で、こけら落としが行われた。


「シェイクスピアズ グローブ」において購入した絵葉書で、
ロンドンにおけるウィリアム・シェイクスピアの所縁の場所が描かれている。


なお、ジグソーパズル「シェイクスピアの世界」上、画面左下に現在の「シェイクスピアズ グローブ」の建物が描かれているが、別添の絵葉書の通り、初代の劇場の姿は、現代の建物とは、かなり異なっている。


また、ジグソーパズル「シェイクスピアの世界」上、グローブ座の更に左下には、当時のグローブ座の近くに実際にあった「熊いじめ場」も描かれている。


ジグソーパズルの左下の部分に、「グローブ座」が描かれているが、
更にその左下に、グローブ座の近くに実際にあった「熊いじめ場」も描かれている。

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