第54話「青列車の秘密」が収録された エルキュール・ポワロシリーズの DVD コレクション No. 6 の表紙 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「青列車の秘密(The Mystery of the Blue Train)」(1928年)の TV ドラマ版が、英国の TV 会社 ITV 社による制作の下、「Agatha Christie’s Poirot」の第54話(第10シリーズ)として、2006年1月1日に放映されている。英国の俳優であるサー・デイヴィッド・スーシェ(Sir David Suchet:1946年ー)が、名探偵エルキュール・ポワロを演じている。ちなみに、日本における最初の放映日は、2006年12月5日である。
英国 TV ドラマ版における主な登場人物(エルキュール・ポワロを除く)と出演者は、以下の通り。
(1)ルーファス・ヴァン・オールディン(Rufus Van Aldin - 米国の大富豪):Elliot Gould
(2)ルース・ケタリング(Ruth Kettering - ルーファス・ヴァン・オールディンの娘):Jaime Murray
(3)デリク・ケタリング(Derek Kettering - ルースの夫):James D’Arcy
(4)リチャード・ナイトン少佐(Major Richard Knighton - ルーファス・ヴァン・オールディンの秘書):Nicholas Farrell
(5)エイダ・メイスン(Ada Mason - ルース・ケタリングのメイド):Bronagh Gallagher
(6)アルマン・ド・ラ・ローシュ伯爵(Armand, Comte de la Roche - ルース・ケタリングの愛人):Oliver Milburn
(7)ミレーユ・ミレジ(Mirelle Milesi - ルーファス・ヴァン・オールディンの愛人):Josette Simon
(8)キャサリン・グレイ(Katherine Grey - 遺産相続人):Georgina Rylance
(9)レディー・ロザリー・タンプリン(Lady Rosalie Tamplin - キャサリン・グレイの従姉妹):Lindsay Duncan
(10)コーキー(Corky - レディー・ロザリー・タンプリンの4番目の夫):Tom Harper
(11)レノックス・タンプリン(Lenox Tamplin - レディー・タンプリンの娘):Alice Eye
(12)青列車の車掌(Steward → 名前は付されていないが、アガサ・クリスティーの原作に登場するピエール・ミシェル(Pierre Michel)に該当するものと思われる):Samuel James
(13)ドロレス・ヴァン・オールディン(Dolores Van Aldin - ルーファス・ヴァン・オールディンの妻で、ルース・ケタリングの母):Etela Pardo
(14)シスター・ロザリア(Sister Rosalia - ニース(Nice)の教会において、ドロレス・ヴァン・オールディンを保護していた人物):Helen Lindsay
(15)コウ警部(Inspector Caux - フランス警察の警部):Roger Lloyd Pack
アガサ・クリスティーの原作に比べると、英国 TV ドラマ版における登場人物には、以下の違いが見受けられる。
*アガサ・クリスティーの原作に登場する以下の人物は、英国 TV ドラマ版の場合、割愛された結果、登場しない。
(A)キリオス・パポポラス(Kyrios Papopolous - パリの宝石商)
(B)ジア・パポポラス(Zia Papopolous - キリオス・パポポラスの娘)
(C)カレージュ氏(Monsieur Cattege - フランスの判事)
*以下の人物について、アガサ・クリスティーの原作と英国 TV ドラマ版の間では、人物設定上の差異が見受けられる。
(1)ルーファス・ヴァン・オールディン:原作の場合、デリク・ケタリングが、ミレーユ・ミレジを愛人にしているが、英国 TV ドラマ版の場合、ルーファス・ヴァン・オールディンが、ミレーユ・ミレジを愛人にしている。
(3)デリク・ケタリング:同上。
(4)リチャード・ナイトン少佐:原作の場合、リチャード・ナイトン少佐とキャサリン・グレイの間に、恋愛感情は芽生えないが、英国 TV ドラマ版の場合、リチャード・ナイトン少佐とキャサリン・グレイの間に、恋愛感情が芽生える。
(7)ミレーユ・ミレジ:原作の場合、デリク・ケタリングが、ミレーユ・ミレジを愛人にしているが、英国 TV ドラマ版の場合、ルーファス・ヴァン・オールディンが、ミレーユ・ミレジを愛人にしている。
(8)キャサリン・グレイ:原作の場合、キャサリン・グレイとリチャード・ナイトン少佐の間に、恋愛感情は芽生えないが、英国 TV ドラマ版の場合、キャサリン・グレイとリチャード・ナイトン少佐の間に、恋愛感情が芽生える。
(10)コーキー:原作の場合、レディー・ロザリー・タンプリンの若い夫は、チャールズ・エヴァンズ(Charles Evans)と言う名前で、「Chubby」と言う愛称で呼ばれているが、英国 TV ドラマ版の場合、「Corky」と言う愛称で呼ばれている。
(13)ドロレス・ヴァン・オールディン:原作の場合、ルーファス・ヴァン・オールディンの妻は登場しないが、英国 TV ドラマ版の場合、登場する。なお、彼女は、娘ルースの出産後に、精神を病んで、ニースの教会において、シスター・ロザリアに保護されていた。
(14)シスター・ロザリア:原作の場合、登場しないが、英国 TV ドラマ版の場合、登場して、娘ルースの出産後に、精神を病んだドロレス・ヴァン・オールディンを、ニースの教会において、保護していた。
(15)コウ警部:原作の場合、肩書きは「警視(Commissary)」であるが、英国 TV ドラマ版の場合、肩書きは「警部」となっている。
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