2023年7月22日土曜日

シェイクスピアの世界<ジグソーパズル>(The World of Shakespeare )- その19

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より、2020年に発売されたジグソーパズル「シェイクスピアの世界(The World of Shakespeare)」には、のイラスト内には、イングランドの劇作家 / 詩人であるウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare:1564年ー1616年 → 2023年5月19日付ブログで紹介済)や彼が生きた時代の人物、彼の劇が上演されたグローブ座、そして、彼が発表した史劇、悲劇や喜劇に登場するキャラクター等が散りばめられているので、前回に続き、順番に紹介していきたい。


今回紹介するのは、ウィリアム・シェイクスピア作の悲劇「ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)」(1595年ー1596年)である。

「ロミオとジュリエット」は、全5幕で構成されている。


ウィリアム・シェイクスピア作「ロミオとジュリエット」の中で、
一番有名なバルコニーのシーンが、
テムズ河(River Thames)の北岸に描かれている。
バルコニーに立っているのが、ジュリエット・キャピュレットで、
バルコニーの下に居るのが、ロミオ・モンタギュー。


イタリアの都市ヴェローナ(Verona)には、代々対立しているモンタギュー家(House of Montague)とキャピュレット家(House of Capulet)の両家があった。


モンタギュー公爵の一人息子であるロミオ・モンタギュー(Romeo Montague)は、キャピュレット公爵の姪に該るロザリン(Rosaline)に対して、片想いをしていた。

ロミオは、気晴らしのために、友人のマキューシオ(Mercutio)と従兄弟のベンヴォーリオ(Benvolio)を連れて、キャピュレット家のパーティーへと忍び込んだ。そこで、彼は、キャピュレット公爵の一人娘であるジュリエット・キャピュレット(Juliet Capulet)に出会い、2人は直ぐに恋におちる。ロミオとジュリエットの2人は、フランシスコ会の修道士ローレンス(Friar Laurence)の元を訪れて、密かに結婚した。


その直後、街頭において、ロミオは、マキューシオ / ベンヴォーリオと一緒に、キャピュレット家との喧嘩に巻き込まれ、マキューシオを殺されてしまう。友人を殺されて、逆上したロミオは、キャピュレット夫人(Lady Capulet)の甥 / ジュリエットの従兄弟であるティボルト(Tybalt)を殺してしまった。


ロミオ・モンタギューとジュリエット・キャピュレットのバルコニーシーンの左側で、
ティボルト(左側の人物)とマキューシオ(右側の人物)の2人が、
剣を抜いて戦っている。

その話を聞いたヴェローナ大公(Prince of Verona)のエスカラス(Escalus)は、ロミオに対して、ヴェローナからの追放を命じた。

また、キャピュレット公爵(Lord Capulet)は、娘のジュリエットに対して、エスカラスの親戚であるパリス伯爵(Count Paris)との結婚を命じるのであった。


父親の命令に困り果てたジュリエットは、修道士ローレンスに助けを求めると、ローレンスは、ジュリエットに対して、仮死の毒を使った計画を伝授するが、この計画は、ヴェローナから追放されたロミオには、うまく伝わっていなかった。そのため、ロミオは、ジュリエットが死んだものと勘違いしてしまった。


テムズ河(River Thames)南岸のウォータールーロード(Waterloo Road)沿いに建つ
ザ・オールド・ヴィック劇場(The Old Vic Theatre)


ザ・オールド・ヴィック劇場において、
1960年に上演されたウィリアム・シェイクスピア作「ロミオとジュリエット」
(英国のロイヤルメールから発行された記念切手の1枚)

仮死状態で眠るジュリエットの傍らで悲しみに暮れるロミオは、彼女の墓参りに訪れたパリス伯爵に対して、決闘を申し込み、殺害してしまう。そして、ロミオは、ジュリエットの傍らで、毒薬を飲んで、自殺を遂げる。

ロミオが亡くなった直後に、ジュリエットは、仮死状態から目覚める。ロミオが勘違いして自殺を遂げたことを知ったジュリエットは、ロミオが携えていた短剣を使って、自分の命を絶ち、後追い自殺をするのであった。


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