テイト・ブリテン美術館に展示されている ジョン・シンガー・サージェント作「カーネーション、リリー、リリー、ローズ」 (1885年-1886年) <筆者が撮影> |
英国のヨーク(York)出身の作家で、フリーランスの編集者でもあるティム・メージャー(Tim Major)が2021年に発表した「シャーロック・ホームズ / 背中合わせの殺人(Sherlock Holmes / The Back to Front Murder → 2023年7月11日 / 7月13日
付ブログで紹介済)」において、National Gallery of British Art <テイト・ブリテン美術館(Tate Britain → 2018年2月18日付ブログで紹介済)>に展示されている絵画「two young girls in nightgowns lighting paper lanterns in an overgrown garden」は、実在のもので、米国人の画家であるジョン・シンガー・サージェント(John Singer Sargent:1856年ー1925年)が描いた油絵の「カーネーション、リリー、リリー、ローズ(Carnation, Lily, Lily, Rose → 2023年7月15日付ブログで紹介済)」(1885年-1886年)である。
ジョン・シンガー・サージェントは、19世紀後半から20世紀前半にかけて、主にパリとロンドンで活動した米国人の画家で、1856年1月12日、トスカーナ大公国のフィレンツェに、米国人医師である父フィッシウィリアム・サージェント(Fitzwilliam Sargent:1820年ー1889年)と母メアリー・サージェント(Mary Sargent:1826年ー1906年)の下に出生。
ジョン・シンガー・サージェントは、1868年から1869年にかけて、ローマにあるドイツ系米国人の画家カール・ヴェルシュのアトリエに通って、絵画を学んだ。
彼は、1870年にフィレンシェに戻り、美術学校へ通う。
ジョン・シンガー・サージェントは、1874年にパリへと出ると、同年から1879年にかけて、フランス人の画家カロリュス=デュラン(Carolus-Duran:1837年ー1917年)に師事する。なお、カロリュス=デュランは、パリの上流階級を描いた人物画で知られている。
彼は、カロリュス=デュランによる指導を受ける一方、1877年からサロン・ド・パリ(Salon de Paris - フランスの王立絵画彫刻アカデミーが開催する公式美術展覧会)への出品を始める。
ジョン・シンガー・サージェントは、カロリュス=デュランの下で修業した後、イタリアやスペインを旅行し、その際、スペインの画家であるディエゴ・ロドリゲス・デ・シルヴァ・イ・ベラスケス(Diego Rodriguez de Silva y Velazquez:1599年ー1660年)の影響を強く受けたのである。
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