英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より2022年に出ているジグソーパズル「フランケンシュタインの世界(The World of Frankenstein)」のイラスト内には、英国の小説家メアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィン・シェリー(Mary Wollstonecraft Godwin Shelley:1797年ー1851年)が1818年1月に発表したゴシック小説「フランケンシュタイン、或いは、現代のプロメテウス(Frankenstein; or, the Modern Prometheus. → 2021年3月24日付ブログで紹介済)」の物語に関して、各場面が散りばめられているので、前回と同様に、順番に紹介していきたい。
<ヴィクター・フランケンシュタインの話(Victor Frankenstein’s Narrative)>
今回は、「その1」となる。
(4)
スイスの名家に生まれたヴィクター・フランケンシュタインは、 ジュネーヴで幸せな生活を送っていた。 画面奥左側から、弟のウィリアム、ナニーのジュスティーヌ、父のアルフォンス、 母のキャロライン、そして、親友のヘンリー・クラーヴァル。 画面手前左側から、ヴィクター・フランケンシュタイン、そして、幼女のエリザベス。 |
ヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein)は、スイスの名家出身である父アルフォンス(Alphonse)と母キャロライン(Caroline)の下、ナポリで生まれ、ジュネーヴで育った。
ヴィクターの両親は、イタリア旅行中に、貧しい家で見かけたエリザベス(Elizabeth)を養女にして、ヴィクターと兄妹のように育てた。長ずるに従って、ヴィクターとエリザベスは、兄妹ではなく、恋人の関係へと発展していく。
また、数年後に、ヴィクターには、弟ウィリアム(William)が生まれ、また、ヘンリー・クラーヴァル(Henry Clerval)と言う親友もできた。
弟ウィリアムのナニーであるジュスティーヌ・モリッツ(Justine Moritz)を含めたフランケンシュタイン一家は、幸せな生活を送っていた。
2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された 「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 - スイスの名家に生まれたヴィクター・フランケンシュタインは、 両親、弟のウィリアム、親友のヘンリー、 そして、最愛のエリザベスに囲まれて、 ジュネーヴで幸せな生活を送っていた。 |
両親の意向に従って、ヴィクター・フランケンシュタインは、 故郷のジュネーヴを離れ、ドイツのインゴルシュタット大学で自然科学を学んでいた。 |
ヴィクター・フランケンシュタインは、17歳の時、母キャロラインを猩紅熱(Scarlet fever)で亡くす不幸に見舞われたが、父アルフォンスの意向に従い、科学者を志していた彼は、故郷のジュネーヴを離れて、ドイツのバイエルン地方の名門大学であるインゴルシュタット大学(Ingolstadt University)に入学すると、自然科学を学び始めたのである。
2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された 「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 - 科学者を志したヴィクター・フランケンシュタインは、 故郷のジュネーヴを後にして、ドイツのバイエルン地方へと向かった。 画面左側から、父のアルフォンス、弟のウィリアム、 最愛のエリザベス、親友のヘンリー、そして、 ヴィクター・フランケンシュタイン。 |
インゴルシュタット大学に入学したヴィクター・フランケンシュタインは、 ウォルドマン教授(Professor Waldman)の指導の下、自然科学を学んでいた。 |
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