2026年6月25日木曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その36A

英国の HarperCollinsPublishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「満潮に乗って」ペーパーバック版の表紙 -
第二次世界大戦(1939年ー1945年)中の1944年春、
ドイツ軍によるロンドン大空襲により破壊された
大富豪ゴードン・クロードの屋敷の窓ガラスを
イメージしているものと思われる。


英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


(82)宿屋「スタッグ」(The Stag Inn)



ジグソーパズルの右下に設置されているガラスケース内の後列左端に、宿屋「スタッグ」の模型が置かれている。


(83)大理石の暖炉(marble fireplace)



ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)の左斜め後ろで、両腕を胸の前で組んだアーサー・ヘイスティングス大尉(Captain Arthur Hastings → 2025年10月12日付ブログで紹介済)が凭れ掛かっているのが、大理石の暖炉である。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1948年に発表した「満潮に乗って(Taken at the Flood)」である。

「満潮に乗って」は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第38作目に該り、そして、エルキュール・ポワロシリーズの長編としては、第23作目に該っている。


なお、「満潮に乗って」の場合、1948年3月に米国で出版された際、「There Is a Tide」と言うタイトルが使用されたが、同年11月に英国で出版された際には、「Taken at the Flood」と言うオリジナルのタイトルへ戻された。


随分前に妻を亡くし、子供も居ない大富豪ゴードン・クロード(Gordon Cloade)は、クロード一族の生活を支えており、一族全員が彼の庇護下にあった。

そんなゴードン・クロードであったが、第二次世界大戦(1939年ー1945年)中の1944年春、ニューヨークへ向かう船上で出会った若い未亡人であるロザリーン・アンダーヘイ(Rosaleen Underhay)と突然再婚する。

再婚したロザリーンを伴い、ゴードン・クロードがロンドンに戻って来たが、その数日後、ドイツ軍によるロンドン大空襲を受けて、ゴードン・クロードは死亡。再婚相手のロザリーンと彼女の兄であるディヴィッド・ハンター(David Hunter)の2人は、辛くも難を逃れた。

ゴードン・クロードは、ロンドンに戻って来た時点で、新たな遺言書を作成していなかったものの、再婚により、以前に作成した彼の遺言書は無効となり、彼の財産は、全て、またもや未亡人となったロザリーン・クロード(Rosaleen Cloade)が相続することになった。


エルキュール・ポワロは、
ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。
<筆者撮影>


その数日後、ドイツ軍によるロンドン大空襲が再度あり、エルキュール・ポワロは、クラブに居た面々と一緒に、地下シェルターへと避難する。

その地下シェルターにおいて、ポワロは、ポーター少佐(Major Porter)から、アフリカに居る友人のロバート・アンダーヘイ(Robert Underhay)の話を聞く。

ポーター少佐は、ポワロに対して、


*ロバート・アンダーヘイは、不幸な結婚をしたこと

*ロバート・アンダーヘイの妻であるロザリーンは、その後、大富豪であるゴードン・クロードと再婚したが、先日のロンドン大空襲の際、ゴードン・クロードが亡くなったこと

*ロザリーンの最初の夫であるロバート・アンダーヘイは、まだ死んでいないかもしれないこと


等を語った。


          

0 件のコメント:

コメントを投稿