2026年6月7日日曜日

フィリップ・パーサー=ハラード作「シャーロック・ホームズ / 人間消失」(Sherlock Holmes / The Vanishing Man by Philip Purser-Hallard) - その1

英国の Titan Publishing Group Ltd. の Titan Books 部門から
2019年に出版された
フィリップ・パーサー=ハラード作
「シャーロック・ホームズ:人間消失」の表紙
(Images : Shutterstock)

「人間消失(The Vanishing Man)」は、英国のファンタジー / SF / 推理作家であるフィリップ・パーサー=ハラード(Philip Purser-Hallard:1971年ー)が、Titan Publishing Group Ltd. から、「シャーロック・ホームズの更なる冒険(The further adventures of Sherlock Holmes)」シリーズとは別シリーズの「シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)」シリーズの一つとして、2019年に発表した作品である。

作者のフィリップ・パーサー=ハラードは、オックスフォード大学(University of Oxford)において、英国文学を専攻している。


フィリップ・パーサー=ハラードは、ファンタジー小説や SF 小説に加えて、シャーロック・ホームズシリーズとして、


(1)2019年:「人間消失」

(2)2020年:「蜘蛛の巣(The Spider’s Web)」

(3)2022年:「虚言の名人(Masters of Lies)」

(4)2023年:「湖の怪物(The Monster of the Mere)」


を発表している。


1896年9月14日(火)の午後5時半頃、シャーロック・ホームズが、1時間程の散歩を終えて、ベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)に戻って来た。

一方、ジョン・H・ワトスンは、湿気のある天候のため、戦争の古傷が痛んだので、ホームズには同行せず、居間で新聞を読んでいるうちに、うたた寝をしていた。


丁度そこへ、ハドスン夫人(Mrs. Hudson)が、2人の男性を案内してきた。

2人の男性は、


*サー・ニューナム・スペイト(Sir Newham Speight / 60歳位)- The Society for the Scientific Investigation of Psychical Phenomena の会長(Chairman)


*タルボット・ライヌ(Talbot Rhyne)- サー・ニューナム・スペイトの助手


で、ホームズとワトスンに対して、「実験や観察を通して、心霊現象を調査することが、協会の目的である」ことを説明した。


サー・ニューナム・スペイトによると、「協会のメンバーに対して、自分の心霊力を正当に証明できた場合、1万ポンドの賞金を出す。」と広告したところ、2ヶ月前に、トマス・ケルウェイ(Thomas Kellway)と名乗る人物から協会に申し出があった。

トマス・ケルウェイは、ヨークシャー州(Yorkshire)出身の50歳位の男性で、不思議なことに、髪の毛だけではなく、眉毛や腕毛等も全くなかった。

トマス・ケルウェイは、自分のことを「進化人間(Evolved Man)」と呼び、「テレキネシス(Telekinesis)」を使って、物体を移動させることができると豪語したのである。


トマス・ケルウェイからの申し出に応じて、リッチモンド(Richmond)にあるサー・ニューナム・スペイトの自宅 Parapluvium House 内に設けれらた実験室で、9月14日(月)から9月15日(火)にかけ、実験が行われた。

サー・ニューナム・スペイトによると、「その実験中に、トマス・ケルウェイが隔離された室内から姿を消してしまい、今現在、戻って来ていない。よって、彼が単に行方不明になっているのか、それとも、既になくなっているのか、全く判らない。」と告げる。

一方で、サー・ニューナム・スペイトは、「これは、壮大な悪戯 / 悪ふざけで、自分達はかつがれているのではないか?」と心配していた。


ホームズとワトスンは、サー・ニューナム・スペイトと助手のタルボット・ライヌに対して、更に詳しい話を求めるのであった。


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