2026年6月9日火曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その34A

英国の HarperCollinsPublishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ホロー荘の殺人」ペーパーバック版の表紙 -
日曜日、ルーシー・アンカテルに昼食へ招かれ、ホロー荘を訪れたエルキュール・ポワロは、
執事のガジョン(Gudgeon)に案内されて、昼食前の一杯のため、
プールの側の東屋(あずまや)へと向かった。
すると、ポワロは、、プールのところにホロー荘の主夫妻や招待客達が集まっているのを目にする。
彼らが囲んでいたのは、銃で撃たれ、血を流して倒れているジョン・クリストウと、
銃を手にして傍らに立つガーダ・クリストウという芝居染みた光景であった。
ペーパーバック版の表紙には、殺人事件の舞台となるホロー荘のプールサイドが描かれている。

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


(77)馬の粘土細工(clay horse)



ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)から右真横へ移動した画面右端近くにある柱の側に、彼の執事であるジョージ(George 2025年10月23日付ブログで紹介済)が立っている。ポワロの執事ジョージが立つ左側の柱に、飾り棚があるが、その上に馬の粘土細工が飾られており、花瓶に入った棘のない薔薇(thornless rose → 2026年4月21日 / 4月25日付ブログで紹介済)と蝋人形(wax figure 2026年5月8日 / 5月13日付ブログで紹介済)の間に置かれている。


(78)樹木の悪戯書き(doodle of a tree)



ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)の右斜め後ろの位置に、スコットランドヤードのジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部(Inspector James Harold Japp → 2025年10月24日付ブログで紹介済)が立っている。ジャップ警部の左側にある柱の表面に、樹木の悪戯書きがされている。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1946年に発表した「ホロー荘の殺人(The Hollow)」である。

「ホロー荘の殺人」は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第37作目に該り、そして、エルキュール・ポワロシリーズの長編としては、第22作目に該っている。


「ホロー荘の殺人」の場合、米国において1954年にペーパーバック版が出版された際、「Murder after Hours」と言うタイトルへ改題されている。


アガサ・クリスティーは、自伝の中で、「ホロー荘の殺人」に関連して、「いつも思っていたことだったが、『ホロー荘の殺人』では、ポワロを登場させたことが失敗だった。私は自分の小説にポワロを出すことに慣れっこになっていたので、当然、この小説にも彼が入ってきたが、ここでは、それが失敗だった。」と述べている。


本作品は、ある年の9月末の週末、行政官だったサー・ヘンリー・アンカテル(Sir Henry Angkatell)と夫人のルーシー・アンカテル(Lucy Angkatell)が、友人のクリストウ夫妻をロンドン近くの自宅ホロー荘(The Hollow)へ招待して、彼らをもてなす計画をするところから、物語が始まる。


夫のジョン・クリストウ(John Christow)はハーリーストリート(Harley Street →  2015年4月11日付ブログで紹介済)で成功をおさめた外科医で、夫人のガーダ・クリストウ(Gerda Christow)は純真かつ無邪気な性格で、夫のジョンに対して崇拝に近い位の愛情を捧げていた。ただ、ガーダは簡単な室内ゲームも満足にできないのが、ルーシー・アンカテルにとって頭の痛い点だった。


ホロー荘には、クリストウ夫妻の他に、以下の人物が招待されていた。


(1)ミッジ・ハードキャッスル(Midge Hardcastle):ルーシー・アンカテルの従妹で、服飾関係の店員として働いている。

(2)エドワード・アンカテル(Edward Angkatell):サー・ヘンリー・アンカテルの従弟で、アンカテル家の領地エインズウィック(Ainswick)の法廷相続人。

(3)ヘンリエッタ・サヴァナク(Henrietta Savernake):彫刻家

(4)デイヴィッド・アンカテル(David Angkatell):ルーシー・アンカテルの従兄弟で、学生。


エルキュール・ポワロは、
ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。
<筆者撮影>


更に、ルーシー・アンカテルがバグダッドで出会ったエルキュール・ポワロが偶然ホロー荘の近くに別荘を借りていたため、彼女は彼を日曜日の昼食に招いていた。


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