サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)が執筆したシャーロック・ホームズシリーズにおいて、鹿撃帽(deerstalker)を冠ったシャーロック・ホームズの挿絵について、紹介したい。
ジグソーパズル「シャーロック・ホームズの世界(The World of Sherlock Holmes)」において、 ロンドン市内を走る機関車の屋根の上に、 鹿撃帽が置かれている。 |
鹿撃帽は、ホームズのトレードマークとなっているが、コナン・ドイルの原作上、鹿撃帽のことに関しては、言及されていない。
ホームズに鹿撃帽を冠らせたのは、挿絵画家のシドニー・エドワード・パジェット(Sidney Edward Paget:1860年ー1908年)による発案で、鹿撃帽を冠ったホームズが初登場するのは、短編4作目の「ボスコム谷の謎(The Boscombe Valley Mystery)」である。
(1)「ボスコム谷の謎」(挿絵:シドニー・パジェット)
画面左側から、ジョン・H・ワトスン、そして、ホームズ。 |
同作品は、1892年に発行されたホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」に収録された。
本挿絵の左手奥に、こちらに背を向けて立っている人物が、 ホームズである。 |
(2)「ぶな屋敷(The Copper Beeches)」(挿絵:シドニー・パジェット)
画面左側から、ホームズ、そして、ワトスン。 |
同作品は、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録された。
(3)「名馬シルヴァーブレイズ(Silver Blaze)」(挿絵:シドニー・パジェット)
画面左側から、ワトスン、そして、ホームズ。 |
同作品は、1893年に発行されたホームズシリーズの第2短編集「シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes)」に収録された。
本挿絵の場合、ホームズは、鹿撃帽を冠っていないが、 左手に鹿撃帽を持っている。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿