英国の Orion Publishing Group Ltd. から出ている「アガサ・クリスティーの世界(The World of Agatha Christie)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているアガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)の生涯や彼女が執筆した作品等に関連した90個の手掛かりについて、前回に続き、紹介していきたい。
(36)カメラ(camera)
残念ながら、中東での発掘作業は、第二次世界大戦(1939年-1945年)の勃発により、中断されることとなった。
(37)ナイル河(Nile)
・「オリエント急行の殺人(Murder on the Orient Express)」(1934年)
英国の HarperCollinsPublishers 社から発行されている エルキュール・ポワロシリーズ 「オリエント急行の殺人」の表紙 |
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・「メソポタミアの殺人(Murder in Mesopotamia)」(1936年)
英国の HarperCollinsPublishers 社から発行されている エルキュール・ポワロシリーズ 「メソポタミアの殺人」の表紙 |
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・「ナイルに死す(Death on the Nile)」(1937年)
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英国の HarperCollinsPublishers 社から出ている アガサ・クリスティー作「ナイルに死す」のグラフィックノベル版の表紙 (Cover Design and Illustration by Ms. Nina Tara)- ポワロ達が乗船したナイル河の遊覧船が立ち寄るアブ・シンベル神殿の像と ピラミッドが描かれている。 |
・「死との約束(Appointment with Death → 2021年3月13日付ブログで紹介済)」(1938年)
英国の HarperCollinsPublishers 社から発行されている エルキュール・ポワロシリーズ 「死との約束」の表紙 |
等の作品に結実したのである。
(38)旅行(travels)
上記の作品に限らず、夫マックス・マローワンと一緒に、いろいろと旅したアガサ・クリスティーの経験は、1939年の「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)」となって、頂点を迎える。同作品は、世界中で最も受けた推理小説となるのである。
本ジグソーパズルでは、物語の終盤、 秘書や家庭教師を職業とするヴェラ・エリザベス・クレイソーン(Vera Elizabeth Claythorne)が、 もう一人生き残った元陸軍中尉のフィリップ・ロンバード(Philip Lombard)を 謎のオーウェン氏(Mr. Owen)だと思い、銃で射殺する場面が描かれている。 |
英国の HarperCollinsPublishers 社から出ている アガサ・クリスティー作「そして誰もいなくなった」のグラフィックノベル版の表紙 (Cover Design and Illustration by Ms. Nina Tara)- 表紙と裏表紙の両方で、兵隊島に集まった招待客8人と召使夫婦の計10人が、 一人また一人と、正体不明の何者かによって殺害されていくことが暗示されている。 |
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