結婚して、ベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)を出たジョン・H・ワトスンは、 いつまでも美青年のままで居るドリアン・グレイを往診する。 |
チェコ共和国(Czech Republic)ヴィソチナ州トシェビーチ郡の都市トシェビーチ出身のイラストレーターであるペトル・コプル(Petr Kopl:1976年ー)が発表したサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)作「ボヘミアの醜聞(A Scandal in Bohemia)」のグラフィックノベル版には、コナン・ドイルとほぼ同時期に生きた他の作品に登場する人物が、多く客演している。
*「ボヘミアの醜聞(A Scandal in Bohemia)」
ジョン・H・ワトスンは、メアリー・モースタン(Mary Morstan)と結婚して、ベイカーストリート221B におけるシャーロック・ホームズとの共同生活を既に解消していた。
本章の冒頭、ワトスンは、ドリアン・グレイ(Dorian Grey)という美青年を往診して、健康診断を行なっている。
ドリアン・グレイは、英国の作家であるオスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(Oscar Fingal O’Flahertie Wills Wilde:1854年ー1900年)唯一の長編小説「ドリアン・グレイの肖像(The Picture of Dorian Gray)」(1890年)に登場する人物である。
「ドリアン・グレイの肖像」の小説版は、2022年9月18日 / 10月8日付ブログを、グラフィックノベル版は、2022年10月10日付ブログを、また、映画版は、2022年10月15日付ブログを御参照願いたい。
往診の帰り道、ジョン・H・ワトスンの横を、 80日間で世界一周を終えたフィリアス・フォッグ達を乗せた馬車が、 最終目的地へと向かって、駆け抜けて行った。 |
フィリアス・フォッグ(英国人)、アウーダ嬢(インド人)、そして、ジャン・パスパルトゥー(フランス人)は、フランスの小説家であるジュール・ガブリエル・ヴェルヌ(Jules Gabriel Verne:1828年ー1905年)作「八十日間世界一周(Le tour du monde en quatre-vingt jours)」(1873年)に登場する人物達である。
*「ボヘミア国王の名にかけて(In the name of the King)」
本章の終盤は、コナン・ドイルの原作とは異なり、ボヘミア国王(King of Bohemia)が送った配下の者達や謎の人物が放った怪物達が、問題の写真を奪うために、アイリーン・アドラー(Irene Adler)宅を襲い、ホームズ、ワトスンやアイリーン・アドラーが彼らと戦う話が追加されている。
ホームズ、ワトスンやアイリーン・アドラーを襲う怪物達とは、「フランケンシュタインの怪物」と「エドワード・ハイド(Edward Hyde)」である。
ボヘミア国王がアイリーン・アドラーと一緒に写った写真を奪うべく、 謎の人物が放った最初の刺客は、 フランケンシュタインの怪物だった。 |
「フランケンシュタイン、或いは、現代のプロメテウス」の小説版は、2021
年3月24日付ブログを、また、グラフィックノベル版は、2021年3月31日付ブログを御参照願いたい。
フランケンシュタインの怪物をなんとか撃退した シャーロック・ホームズ、ジョン・H・ワトスンとアイリーン・アドラーであったが、 第二の刺客であるエドワード・ハイドが襲い掛かる。 |
「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」のグラフィックノベル版は、2022年11月25日 / 12月3日付ブログを御参照願いたい。
*「エピローグ(Epilogue)」
ジェイムズ・モリアーティー教授の指示により、 ヘンリー・ジキル博士が、アイリーン・アドラーに対して、 少なくとも、70年間は年をとらない薬を注射する。 |
ヘンリー・ジキル博士は、エドワード・ハイドと同様に、ロバート・ルイス・スティーヴンスン作「ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件」に登場する人物である。
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