2022年12月27日火曜日

アガサ・クリスティーの世界<ジグソーパズル>(The World of Agatha Christie )- その2

英国の Orion Publishing Group Ltd. から出ている「アガサ・クリスティーの世界(The World of Agatha Christie)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているアガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)の生涯や彼女が執筆した作品等に関連した90個の手掛かりについて、今回から順番に紹介していきたい。


(1)スケート靴(Skating)



1890年9月15日、米国人の実業家である父親のフレデリック・アルヴァ・ミラー(1846年-1901年)と彼の従妹である母親のクララ・ベーマー(1854年ー1926年)の次女として、英国南西部にあるデヴォン州(Devon)トーキー(Torquay)に出生したアガサは、少女時代、兄や姉のように正式の学校で学ぶのではなく、母親から直接教育を受けた。彼女は、海岸で泳ぎや遊歩桟橋でスケート等をして、楽しんだ。


(2)看護師(Voluntary Aid Detachment Nurse (VAD))



1914年にアーチボルド・クリスティー大尉(Captain Archibald Christie:1889年ー1962年)と結婚したアガサは、第一次世界大戦中(1914年ー1918年)、Voluntary Aid Detachment Nurse (VAD) として働いた。


(3)トーキータウンホール(Torquay Town Hall)


第一次世界大戦中、トーキーのタウンホールが、臨時病院として接収され、アガサ・クリスティーは、VAD Nurse として、ここで働いた。


画面左端に掛けられている
イラストが、
「トーキータウンホール」。


(4)毒薬(Poison)


第一次世界大戦中、アガサ・クリスティーは、薬剤師の助手としても働き、そこで毒薬の知識を得た。



(5)ノート(Notebook)


姉から勧められて、アガサ・クリスティーは、推理小説を書き始めた。彼女は、ノートに筋立て、登場人物やアイデア等をいろいろと書き付けた。



(6)口髭(Moustaches)


アガサ・クリスティーが創造したベルギー人の名探偵エルキュール・ポワロのトレードマークである。



(7)エルキュール・ポワロ(Herucule Poirot)


数々の出版社で不採用になった後、アガサ・クリスティーは、1920年に長編「スタイルズ荘の怪事件(The Mysterious Affairs at Styles)」を出版して、推理作家としてデビューする。本作品が、ポワロが初登場する作品である。



(8)ストリキニーネ(Strychnine)


ポワロが初登場した「スタイルズ荘の怪事件」において、ストリキニーネが、スタイルズ荘(Styles)の女主人であるエミリー・イングルソープ(Emily Inglethorp)を殺害する毒薬として、使用されている。


画面中央に置かれているのが、
ストリキニーネが入った小瓶。


(9)連合国側の情勢にとって極めて重要する機密書類(Papers)


画面右端に置かれたのが、
「秘密機関」において、争奪戦の対象となる重要書類。


「スタイルズ荘の怪事件」に続いて、アガサ・クリスティーは、1922年に長編第2作目「秘密機関(The Secret Adversary)」を発表する。本作品において、トマス・ベレズフォード(Thomas Beresford - 愛称:トミー(Tommy))/ プルーデンス・カウリー(Prudence Cowley - 愛称:タペンス(Tuppence)が探偵役を務め、「ルシタニア号(Lusitania)」により、米国から英国へと運ばれる途中で、行方不明となった連合国側の情勢にとって極めて重要する機密書類の在り処を探すことになる。


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