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| 第20話「スタイルズ荘の怪事件」が収録された エルキュール・ポワロシリーズの DVD コレクション No. 2 の表紙 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「スタイルズ荘の怪事件(The Mysterious Affair at Styles → 2023年12月3日 / 12月6日付ブログで紹介済)」(1920年)の TV ドラマ版が、英国の TV 会社 ITV 社による制作の下、「Agatha Christie’s Poirot」の第20話(第2シリーズ)かつアガサ・クリスティー生誕100周年記念スペシャルとして、1990年9月16日に放映されている。英国の俳優であるサー・デヴィッド・スーシェ(Sir David Suchet:1946年ー)が、名探偵エルキュール・ポワロを演じている。ちなみに、日本における最初の放映日は、1990年11月24日である。
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| 2022年に英国の HarperCollins Publishers 社から出版された アガサ・クリスティー作「スタイルズ荘の怪事件」の 愛蔵版(ハードカバー版)の表紙 (Cover design by Holly Macdonald / Illustrations by Shutterstock.com) |
英国 TV ドラマ版における主な登場人物(エルキュール・ポワロを除く)と出演者は、以下の通り。
(1)アーサー・ヘイスティングス中尉(Lieutenant Arthur Hastings):Hugh Fraser
(2)ジェイムズ・ジャップ警部(Inspector James Japp):Philip Jackson
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| ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の右下に設置されているガラスケース内の後列右端に、 スタイルズ荘の模型が置かれている。 <筆者撮影> |
(3)エミリー・イングルソープ(Emily Inglethrop / スタイルズ荘(Styles Court)の持ち主):Gilian Barge
(4)アルフレッド・イングルソープ(Alfred Inglethrop / エミリー・イングルソープが再婚した年下の夫):Michael Cronin
(5)ジョン・キャヴェンディッシュ(John Cavendish / エミリー・イングルソープの義理の息子(兄)で、アーサー・ヘイスティングスの旧友):David Rintoul
(6)メアリー・キャヴェンディッシュ(Mary Cavendish / ジョン・キャヴェンディッシュの妻):Beatie Edney
(7)ローレンス・キャヴェンディッシュ(Lawrence Cavendish / エミリー・イングルソープの義理の息子(弟)):Anthony Calf
(8)シンシア・マードック(Cynthia Murdoch / エミリー・イングルソープの友人の孤児で、現在は、彼女の養子になっている。薬剤師として勤務。):Allie Byrne
(9)エヴィー・ハワード(Evie Howard / エミリー・イングルソープの話相手(住み込みの婦人)):Joanna McCallum
(10)ドーカス(Dorcas / エミリー・イングルソープに忠実なメイド):Lala Lloyd
(11)ウィルキンズ医師(Dr. Wilkins / エミリー・イングルソープの主治医で、毒物のの研究家):Michael Godley
(12)レイクス夫人(Mrs. Raikes / 近所の農場に住む未亡人で、メアリー・キャヴェンディッシュから、夫のジョンと不倫していると疑われている):Penelope Beaumont
アガサ・クリスティーの原作に比べると、英国 TV ドラマ版における登場人物には、以下の違いが見受けられる。
(1)
<原作> 陸軍におけるアーサー・ヘイスティングスの階級については、特に言及されていない。
<英国 TV ドラマ版> 陸軍におけるアーサー・ヘイスティングスの階級に関して、「中尉」となっている。後に、「大尉(Captain)」となると思われる。
(7)
<原作> ローレンス・キャヴェンディッシュは、優れた医師と言う設定になっている。
<英国 TV ドラマ版> ローレンス・キャヴェンディッシュの職業については、特に言及されていない。
(9)
<原作> ミス・ハワードの正式な名前は、エヴリン(Evelyn)となっている。
<英国 TV ドラマ版> 物語を通して、エヴィー(Evie)の愛称で呼ばれている。
アガサ・クリスティーの原作の場合、スタイルズ荘の近くに住む著名な毒理学(toxicologist)で、メアリー・キャヴェンディッシュの友人であるバウアスタイン博士(Dr. Bauerstein)が登場するが、英国 TV ドラマ版の場合、ウィルキンズ医師と役柄が重複するためなのか、割愛されている。
また、アガサ・クリスティーの原作の場合、アルフレッド・イングルソープがストリキニーネ(strychnine)を購入したとされている薬局の店員として、アルバート・メース(Albert Mace)が登場するが、英国 TV ドラマ版の場合、名前に関しては、メース氏(Mr. Mace)とのみ言及されている。



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