2024年3月22日金曜日

J・K・ローリング(J. K. Rowling)

英国のナショナルポートレートギャラリー
(National Portrait Gallery → 2022年7月16日付ブログで紹介済)に
展示されている J・K・ローリングの肖像画 -
英国の肖像画家であるステュアート・ピアソン・ライト
(Stuart Pearson Wright:1975年ー)による作品で、
生活保護と住宅手当を受けながら、貧困と心労の中、
ハリー・ポッターシリーズの第1作目に該る
「ハリー・ポッターと賢者の石」を執筆した J・K・ローリングを
描いたものと思われる。
oil on board construction with coloured pencil on paper, 2005
972 mm x 720 mm (38 1/4 inches x 28 3/8 inches)


英国の作家 / 慈善家 / 映画プロデューサー / 脚本家である J・K・ローリング(J. K. Rowling)こと、ジョアン・ローリング(Joanne Rowling:1965年ー)は、ハリー・ポッター(Harry Potter)シリーズの原作者として有名である。


彼女は、25歳までに小説を2作品執筆したものの、全く日の目を見ず、生活保護と住宅手当を受けながら、貧困と心労の中、30歳(1995年)の時、エディバラ(Edinburgh)にあるカフェ「The Elephant House」において、ハリー・ポッターシリーズの第1作目「ハリー・ポッターと賢者の石(Harry Potter and the Philosopher’s Stone)」を書き上げた。

1996年に、同書が英国のブルームスベリー出版社から刊行されることが決まった。その際、同書のターゲットとなる少年にとって、女性作家による作品だと知られないために、ブルームスベリー出版社は、彼女に対し、ペンネームとして、イニシャルを用いるよう、求めた。生憎と、彼女は、ミドルネームがなかったため、祖母のキャスリーン(Kathleen)に因んで、「J・K・ローリング」をペンネームとしたのである。


1997年6月26日に、ハリー・ポッターシリーズの第1作目「ハリー・ポッターと賢者の石」が英国で発売されると、ハリー・ポッターシリーズは、世界中で大反響を呼び、全7作品で4億部以上を売り上げ、史上最も売れたシリーズ作品となっている。

2000年に、J・K・ローリングは、児童文学への貢献を評価されて、英国勲功章(OBE)を受章している。


J・K・ローリングの作品は、以下の通り。


<ハリー・ポッターシリーズ>

*「ハリー・ポッターと賢者の石」(1997年)

*「ハリー・ポッターと秘密の部屋(Harry Potter and the Chamber of Secrets)」(1998年)

*「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(Harry Potter and the Prisoner of Azkaban)」(1999年)

*「ハリー・ポッターと炎のゴブレット(Harry Potter and the Goblet of Fire)」(2000年)

*「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)」(2003年)

*「ハリー・ポッターと謎のプリンス(Harry Potter and the Half-Blood Prince)」(2005年)

*「ハリー・ポッターと死の秘宝(Harry Potter and the Deathly Hallows)」(2007年)


*「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席(The Casual Vacancy)」(2012年)


<私立探偵コーモラン・ストライクシリーズ>

*「カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク(The Cuckoo’s Calling)」(2013年)

*「カイコの紡ぐ嘘 私立探偵コーモラン・ストライク(The Silkworm)」(2014年)

*「Career of Evil」(2015年)

*「Lethal White」(2018年)

*「Troubled Blood」(2020年)

*「The Ink Black Heart」(2022年)

*「The Running Grave」(2023年)


私立探偵コーモラン・ストライクシリーズは、「J・K・ローリング」名義ではなく、「ロバート・ガルブレイス(Robert Galbraith)」名義で出版されている。


<ファンタスティック・ビーストシリーズ>

*「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(Fantastic Beasts and Where to Find Them)」(2016年)

*「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(Fantastic Beasts and The Crimes of Grindelwald)」(2018年)

*「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(Fantastic Beasts and The Secrets of Dumbledore)」(2022年)


ファンタスティック・ビーストシリーズは、ハリー・ポッターシリーズのスピンオフ映画で、原作に加えて、脚本も担当している。 


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