2025年10月7日火曜日

アーサー王の世界 <ジグソーパズル>(The World of King Arthur )- その1

英国の The Orion Publishing Group Ltd. から2023年に出ている
ジグソーパズル「アーサー王の世界」(1000ピース)

英国の The Orion Publishing Group Ltd. より、2023年に、「アーサー王の世界(The World of King Arthur)」と言うジグソーパズルが出ているので、紹介したい。


ジグソーパズル「アーサー王の世界」の完成過程(その1)

ジグソーパズル「アーサー王の世界」の完成過程(その2)

「アーサー王の世界」は、イラストレーターの Mr. Adam Simpson が描いたものが、ジグソーパズル(1000ピース - 縦:約70㎝ / 横:約50㎝)となっている。


ジグソーパズル「アーサー王の世界」の完成過程(その3)

ジグソーパズル「アーサー王の世界」の完成過程(その4)

イラストレーターの Mr. Adam Simpson が担当したジグソーパズルは、「アーサー王の世界」以外に、


*「シェイクスピアの世界(The World of Shakespeare → 2023年4月28日付ブログ等で紹介済)」


英国の The Orion Publishing Group Ltd. から2020年に出ている
ジグソーパズル「シェイクスピアの世界」(1000ピース)


*「ドラキュラの世界(The World of Dracula → 2023年1月2日付ブログ等で紹介済)」(2021年)


英国の The Orion Publishing Group Ltd. から2021年に出ている
ジグソーパズル「ドラキュラの世界」(1000ピース)


*「フランケンシュタインの世界(The World of Frankenstein → 2023年3月6日付ブログ等で紹介済)」(2022年)


英国の The Orion Publishing Group Ltd. から2022年に出ている
ジグソーパズル「フランケンシュタインの世界」(1000ピース)


があり、「アーサー王の世界」が彼の第4作目に該る。


(1)「Merlin and the baby Arthur」

魔法使いのマーリン(Merlin)が、ユーサー・ペンドラゴン(Uther Pendragon)の正統な息子で、
将来の王であるアーサーを抱いている場面が描かれている。
これ以降、マーリンは、アーサーを補佐して、導いていく。


(2)「Arthur draws the sword from the stone」

ユーサー・ペンドラゴンの息子アーサーは、
「これを引き抜いた者は、将来、王となるだろう。」と書かれた台座に刺さっていた剣を引き抜いて、
王となる資格を証明する場面が描かれている。


(3)「Arthur takes Excalibur」

アーサーは、魔法使いマーリンの導きを受けて、名君へと成長していくが、

その途中、湖の中から伝説の名剣である「エクスカリバー(Excalibur)」を入手する場面が描かれている。


(4)「Arthur marries Guinevere」

アーサーは、キャメロット城(Castle Camelot)を拠点として、巨人退治やローマ遠征等、様々な冒険を重ね、
英国だけではなく、フランスやイタリア等を含む巨大な王国をまとめ上げる。
そして、アーサー王が、グィネヴィア(Guinevere)を王妃に迎える場面が描かれている。


(5)「Sir Gawain and the Green Knight」

ガウェイン卿(Sir Gawain)は、「円卓の騎士」の一人で、

アーサー王の甥(オークニー王ロトとアーサー王の異父姉モルゴースの子)に該る。

これは、アーサー王伝説ではなく、

1300年代後半にイングランドで書かれた作者不詳の物語「ガウェイン卿と緑の騎士(Sir Gawain and the Green Knight)」がベースとなっている。


アーサー王の宮殿において、新年の宴が行われていた際、突如、衣服だけではなく、

髪の毛や皮膚、更に、跨る馬までが全て緑色をした「緑の騎士(Green Knight)」が姿を現し、

ガウェイン卿に対して、「首切りゲーム」を持ち掛けてくる。「

緑の騎士」は、ガウェイン卿に「自分の首を大鉈で掻き斬ってみろ!」と挑発するともに、

「それでも、自分が無事だった場合、それに相応する挑戦を受けろ!」と持ち掛けたのである。

挑発を受けたガウェイン卿が、大鉈で「緑の騎士」の首を一振りで斬り落とす前の場面が描かれている。


(6)「Knights of the Round Table」

魔法使いのマーリンによる助けを得て、湖の中から聖剣エクスカリバーを入手したアーサーは、
キャメロット城を拠点として、巨人退治やローマ遠征等、様々な冒険を重ね、
英国だけではなく、フランスやイタリア等を含む巨大な王国をまとめ上げる。
そして、アーサー王が、グィネヴィアを王妃に迎えると、諸侯の騎士達を臣下とし、円卓に席を与えて、
有名な円卓の騎士団を結成する場面が描かれている。


(7)「Sir Lancelot defeats the dragon」

ランスロット卿(Sir Lancelot)は、

フランスの一地方を統治していたベンウィックのバン王(Ban de Benoic)の息子で、

両親が共に早く他界したため、「湖の乙女」という妖精に育てられ、

「湖の騎士(Lancelot du lac)」と呼ばれる。

その後、成人となったランスロット卿は、武者修行のため、ブリテン島へと渡り、

そこでアーサーと出会い、円卓の騎士の一人となる。

槍、剣術、また、乗馬のどれをおいても、ランスロット卿の右に出る者は居らず、

それに加えて、騎士としての行動や振る舞いも素晴らしかったため、

「この世で最も誉れ高き最高の騎士」と呼ばれたが、

後に、アーサー王の妃であるグィネヴィアとの不義密通に端を発する

内乱や円卓の騎士団の崩壊を引き起こしてしまう。

記念切手では、ランスロット卿による竜退治場面が描かれている。

なお、ランスロット卿が構える剣は、

「アロンダイト(Aroundight)」と呼ばれる彼が愛用した剣だと思われる

ただし、厳密に言うと、竜退治で有名なのは、トリスタン(Tristan)ではないかと考える。


(8)「Sir Galahad and the Holy Grail」

ガラハッド卿(Sir Galahad)は、ランスロット卿とペレス王の娘であるエレインの子供で、

円卓の騎士の一人である。

アーサー王が課す様々な試練を容易に達成して、「世界で最も偉大な騎士」と称され、

円卓の騎士に加えられた。

その後、聖杯探索の任務を与えられ、聖杯を発見した3人の騎士の一人となった。

記念切手では、ガラハッド卿が聖杯を見つけた場面が描かれている。

なお、聖杯を発見した他の2人の騎士は、ガウェイン卿とパーシヴァル卿(Sir Percival)である。


(9)「Arthur battles Mordred」

禁断の恋に陥ったランスロット卿とグィネヴィアを追討するため、アーサー王は国中に命令を出すものの、

円卓の騎士達の半分近くが、人望のあるランスロット卿に付き、アーサー王の命令に従わなかったため、

円卓の騎士達は、二つに分かれてしまった。

フランスへと渡ったランスロット卿とランスロット派の円卓の騎士達と戦うために、

アーサー王はフランスへと出兵する。

その際、アーサー王は、モルドレッド(Mordred - アーサー王の異父姉モルゴース(Morgause)の息子で

、ガウェイン卿の異父弟 → 実際には、アーサー王とモルゴースの間の不義の子)を摂政に任命して、

王国を任せた。

ところが、モルドレッドは、謀反を起こして、グィネヴィアをは自分の妃に迎えようとした。

グィネヴィアは、これを拒絶して、ロンドン塔に籠城したため、

モルドレッドは、軍を率いて、グィネヴィアが籠城するロンドン塔を取り囲んだ。

知らせを受けたアーサー王は、軍を率いて、ブリテン島へと戻り、

カムランの戦い(Battle of Camlann)において、モルドレッドとの間で一騎打ちを行い、

槍で突き刺して、モルドレッドを討ち取るが、アーサー王自身も深手を負ってしまう。

記念切手では、アーサー王が、槍でモルドレッドを突き刺す前の場面が描かれている。


(10)「The death of King Arthur」

モルドレッドによって深手を負わされたアーサー王は、

円卓の騎士の一人であるベディヴィア卿(Sir Bedivere)に指示して、

聖剣エクスカリバーを湖の水面から現れた手に返すと、小舟で去って行く場面が描かれている。

アーサー王は、ブリテン島にあるとされる伝説の島であるアヴァロン(Avalon)の島へ、

傷を癒しに向かったのだと言われている。


2021年3月16日に英国のロイヤルメール(Royal Mail)から「アーサー王伝説(The Legend of King Arthur → 2022年7月30日 / 8月7日付ブログで紹介済)」をテーマにした10種類の記念切手を発行されているが、本ジグソーパズルのイラスト内には、「アーサー王伝説」に登場するキャラクター等が散りばめられているので、次回以降、順番に紹介していきたい。


            

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