2025年10月11日土曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その2

エルキュール・ポワロは、
ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。
<筆者撮影>


英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、今回から順番に紹介していきたい。


当然のことながら、一番最初は、エルキュール・ポワロである。


(1)エルキュール・ポワロ


エルキュール・ポワロは、ジグソーパズル中央において、両腕を背中側で組み、今まさに事件の真相を、皆に対して語り始める直前と言う場面のようである。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


アガサ・クリスティーが創作したベルギー人の名探偵で、長編33作、短編54作および戯曲1作の計88作品で活躍する。

英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作エルキュール・ポワロシリーズ
「スタイルズ荘の怪事件」のペーパーバック版の表紙


初登場作品は、長編「スタイルズ荘の怪事件(The Mysterious Affairs at Styles → 2023年12月3日 / 12月6日付ブログで紹介済)」(1920年)で、最終作は、長編「カーテン(Curtain)」(1975年)である。


英国の HarperCollins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「カーテン:ポワロ最後の事件」の
ペイパーバック版の表紙


エルキュール・ポワロシリーズの作品としては、「カーテン」がエルキュール・ポワロ最後の作品ではあるが、「カーテン」は1943年に執筆されているので、執筆順で言うと、長編「象は忘れない(Elephants Can Remember)」(1972年)が、実質的には、ポワロ最後の作品となる。


英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に出ている
「アガサ・クリスティーのトランプ」の1枚である
A ♠️「エルキュール・ポワロ」


ポワロシリーズは、ミス・ジェーン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズと並んで、生涯にわたり、アガサ・クリスティーが書き継ぐ代表シリーズとなった。

ただし、ミス・マープルとは異なり、作者のアガサ・クリスティーは、ポワロのことをあまり好んでおらず、彼女の自伝において、「最初の3、4作を執筆した段階で、彼(ポワロ)を見捨てて、もっと若い探偵役で再出発すべきであった。」と述べている。アガサ・クリスティーの読者にとって、ポワロは好まれていたため、出版社等によって、彼女は半ば強制されるように、ポワロシリーズを書き続けざるを得なかったと言うのが、真相である。


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