2024年8月25日日曜日

ミス・マープルの世界<ジグソーパズル>(The World of Miss Marple )- その10A

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。


今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。


(22)ガールスカウトの服のボタン(Girl Guide button)



ガールスカウトの服のボタンは、ジズソーパズルの中央に座るミス・マープル(→ 2024年8月8日付ブログで紹介済)とレナード・クレメント牧師(Reverend Leonard Clement → 2024年8月18日付ブログで紹介済)の間のテラスに落ちている。


(23)ホテルのルームキー(hotel room key)



ホテルのルームキーが、ジズソーパズルの左下に立つドリー・バントリー(Mrs. Dolly Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)と夫のアーサー・バントリー大佐(Colonel Arthur Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)の右側にあるテーブルの下のテラスに落ちている。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1942年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「書斎の死体(The Body in the Library)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第31作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第2作目に該っている。


ビル・ブラッグ氏(Mr. Bill Bragg)が描く
ミス・マープルシリーズの長編第2作目「書斎の死体」の一場面


ビル・ブラッグ氏によるイラストには、

邸宅ゴシントンホールに住むアーサー・バントリー大佐が、

書斎の暖炉の前の敷物の上に、

若い女性の絞殺死体が横たわっているのを発見する場面が描かれている。

あるいは、ある人物が、酔っ払って真夜中に帰宅した際、

自宅の部屋の敷物の上で発見した女性の死体を、

以前から気に入らないバントリー大佐の邸宅へと運び、

書斎の暖炉の前の敷物の上に放置した場面だろうか?

Harper Collins Publishers 社から出版されている

「書斎の死体」のペーパーバック版の表紙には、

ビル・ブラッグ氏によるイラストが

卓上ランプの形に切り取られているものが使用されている。


                                       

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