サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)作「赤毛組合(The Red-Headed League → 2022年9月25日 / 10月9日 / 10月11日付ブログで紹介済)」は、シャーロック・ホームズシリーズの短編小説56作のうち、2番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1891年8月号にに掲載された。
そして、同作品は、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」(1892年)に収録された。
本作品は、英国のグラナダテレビ(Granada Television Limited)が制作した「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」(1984年ー1994年)において、TV ドラマとして映像化された。具体的には、第2シリーズ(The Adventures of Sherlock Holmes)の第5エピソード(通算では第12話)として、英国では、1985年9月22日に放映されている。
配役は、以下の通り。
(1)シャーロック・ホームズ → ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett:1933年ー1995年)
(2)ジョン・ワトスン → デイヴィッド・バーク(David Burke:1934年ー)
(3)ジェイベス・ウィルスン(Jabez Wilson:シティー近くにあるザクセンーコーブルクスクエアにおいて、質屋を経営)→ Roger Hammond
(4)ヴィンセント・スポールディング(Vincent Spaulding:ジェイベス・ウィルスンが営む質屋の店員)/ ジョン・クレイ(John Clay:殺人犯、窃盗犯、贋金造り、文書偽造犯)→ Tim McInnerny
(5)ダンカン・ロス(Duncan Ross:赤毛組合の責任者)→ Richard Wilson
(6)サラサーテ(Sarasate:スペイン出身の作曲家 / ヴァイオリン奏者)→ Bruce Dukov
(7)メリーウェザー氏(Mr. Merryweather:City and Suburban Bank の頭取)→ John Woodnutt
(8)アセルニー・ジョーンズ(Athelney Jones:スコットランドヤードの警部:コナン・ドイルの原作において登場するのは、ピーター・ジョーンズ(Peter Jones)という名前の警察官(official police agent / なお、階級は不明)。なお、アセルニー・ジョーンズが登場するのは、「四つの署名(The Sign of the Four)」。)→ John Labanowski
(9)ドアマン(Doorman:新規会員の面接時、赤毛組合の事務所入口において、面接者を出入りさせていた人物)→ Reg Stewart
(10)会計士(Accountant:ジェイベス・ウィルスンが、赤毛組合解散の張り紙を見て驚き、ダンカン・ロスの転居先を尋ねた人物)→ Ian Bleasdale
(11)アーチー(Archie:ジョン・クレイの相棒)→ Malcolm Weaver
(12)警官(Policeman:アセルニー・ジョーンズ警部の部下)→ David Brandon
(13)ジェイムズ・モリアーティー教授(Professor James Moriarty:犯罪界のナポレオン)→ Eric Porter
コナン・ドイルの原作とグラナダテレビ版における一番大きな差異は、City and Suburban Bank のコーブルク支店(Coburg branch)の地下金庫室からフランス金貨(French gold)を強奪する計画を立案した人物が異なっている点である。
コナン・ドイルの原作: ジョン・クレイ
グラナダテレビ版: ジェイムズ・モリアーティー教授
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