2025年9月16日火曜日

横溝正史作「黒猫亭事件」/ 「車井戸はなぜ軋る」(Murder at the Black Cat Cafe / Why did the Well Wheel creak? by Seishi Yokomizo)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2025年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「黒猫亭事件」の表紙
(Jacket illustration by Thomas Hayman /
Jacket design by Jo Walker)

今回は、日本の推理作家である横溝正史(Seishi Yokomizo:1902年ー1981年)による金田一耕助(Kosuke Kindaichi)シリーズの長編である

(1)「本陣殺人事件(The Honjin Murders → 2024年3月16日 / 3月21日 / 3月26日 / 3月30日付ブログで紹介済)」(1946年)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2019年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「本陣殺人事件」の表紙
(Cover design by Anna Morrison)

(2)「獄門島(Death on Gokumon Island → 2024年3月4日 / 3月6日 / 3月8日 / 3月10日付ブログで紹介済)」(1947年ー1948年)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2022年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「獄門島」の表紙
(Cover design by Anna Morrison)

(3)「八つ墓村(The Village of Eight Graves → 2025年1月20日 / 1月27日 / 1月29日付ブログで紹介済)」(1949年ー1951年)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2021年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「八つ墓村」の表紙
(Cover design by Anna Morrison)

(4)「犬神家の一族(The Inugami Curser → 2024年4月26日 / 4月29日 / 5月1日 / 5月3日付ブログで紹介済)」(1950年ー1951年)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2020年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「犬神家の一族」の表紙
(Cover design by Anna Morrison)

(5)「悪魔が来りて笛を吹く(The Devil’s Flute Murders → 2025年2月1日 / 2月9日 / 2月12日付ブログで紹介済)」(1951年-1953年)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2023年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「悪魔が来りて笛を吹く」の表紙
(Cover design by Anna Morrison)

(6)「悪魔の手毬唄(The Little Sparrow Murders → 2024年7月12日 / 7月18日 / 7月27日 / 7月31日付ブログで紹介済)」(1957年ー1959年)

英国のプーシキン出版(Pushkin Press)から
2024年に刊行されている
 Pushkin Vertigo シリーズの一つである

横溝正史作「悪魔の手毬唄」の表紙
(Cover design by Anna Morrison)

に続き、中編の「黒猫亭事件(Murder at the Black Cat Cafe)」と短編の「車井戸はなぜ軋る(Why did the Well Wheel creak?)」の2作品について、紹介したい。

中編の「黒猫亭事件」は、「小説」1947年(昭和22年)12月号に発表された。ただし、発表時の原題は、「黒猫」になっている。

短編の「車井戸はなぜ軋る」は、「読物春秋」1949年(昭和24年)1月増刊号に発表された。

なお、発表時、金田一耕助は登場していなかったが、1955年5月に「金田一耕助探偵小説選」に本作品が収録される際に、金田一耕助シリーズに改稿されている。

また、時系列的に言うと、本作品(1946年10月ー12月頃)は、「獄門島」(1946年9月下旬ー同年10月上旬)を解決した後に取り組んだ事件となる。


中編の「黒猫亭事件」と短編の「車井戸はなぜ軋る」の場合、日本の出版社である角川書店から出ている角川文庫「本陣殺人事件」に収録されている。


次回以降、中編の「黒猫亭事件」と短編の「車井戸はなぜ軋る」に関して、個別に紹介していきたい。


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