(88)ジギタリス(Digitalis)
株式会社北隆館が出版している 牧野富太郎著「学生版 原色牧野日本植物図鑑」から抜粋。 |
目:シソ目(Lamiales)
科:オオバコ科(Plantaginaceae)
属:ジギタリス属(Digitalis)
学名の「Digitalis」は、ラテン語で「指」を意味する「digitus」に由来するが、これは、花の形が「指サック」に似ているからである。
数字の「digit」やコンピューター用語の「digital」は、学名の「Digitalis」と語源を同じにしている。
株式会社廣川書店が出版している 滝戸道夫 / 指田豊編「改訂版 カラーグラフィック 薬用植物」から抜粋。 |
原産:欧州南部
地中海沿岸を中心にして、中央アジアから欧州や北アフリカに分布。
2年生、または、多年生草木
一般に、「Digitalis purpurea」と言う種が、観賞用、または、薬用に栽培されている。
茎:直立 / 高さは1m位
葉:長さ15 - 25㎝ / 細かい縮緬(チリメン)じわがあり、前面に短軟毛を有して、苦味あり。
花:紫紅色で、7 - 8月に開花。
ジギタリスは、全草に有毒性があるが、強心剤として、心臓病に用いられている。
ジギタリスを多量に摂取した場合の副作用として、
*不整脈や動悸等の循環器症状
*嘔気・嘔吐等の消化器症状
*頭痛・眩暈等の神経症状
*黄視症(視野が黄色く映る症状)
等があるので、取扱いに注意が必要。
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