英国のファンタジー / SF / 推理作家であるフィリップ・パーサー=ハラード(Philip Purser-Hallard:1971年ー)が2023年に発表した「シャーロック・ホームズ / 湖の怪物」(Sherlock Holmes / The Monster of the Mere → 2024年10月30日付ブログで紹介済)は、英国の湖水地方(Lake District)を舞台にしている。
湖水地方と言うと、思い出されるのが、英国の絵本作家であるヘレン・ベアトリス・ポター(Helen Beatrix Potter:1866年ー1943年)と彼女が生み出したピーターラビット(Peter Rabbit)である。
2016年7月28日に、ヘレン・ベアトリス・ポターの生誕150周年を記念した切手10種類が、英国のロイヤルメール(Royal Mail)から発行されているので、前々回(11月7日)と前回(11月9日)に引き続き、紹介したい。
(5)こねこのトム(Tom Kitten)
「こねこのトムのおはなし(The Tale of Tom Kitten)」において、母親(Mrs. Tabitha Twitchit)がお友達を招いてお茶会を開く日、子猫のトムと妹達(Mittens / Moppet)は、母親におめかしをしてもらうが、残念ながら、彼らは、折角の素敵な洋服をダメしてしまう。
次作の「ひげねずみサミュエルのおはなし あるいは、ねんねこロール(The Tale of Samuel Whiskers or, The Rolv-Polv Pudding)」では、子猫のトムは、ネズミ達に捕まってしまい、夕食のねんねこロールにされてしまいそうになる。
<こねこのトムの登場作品>
*「こねこのトムのおはなし」(1907年)
*「ひげねずみサミュエルのおはなし あるいは、ねんねこロール」(1908年)
(6)ベンジャミンバニー(Benjamin Bunny)
ベンジャミンバニーは、ピーターラビット(Peter Rabbit)の従兄で、マグレガーおじさん(Mr. McGregor)の古い毛糸の帽子を冠っている。
ベンジャミンバニーが登場する「ベンジャミンバニーのおはなし(The Tale of Benjamin Bunny)」は、「ピーターラビットのおはなし(The Tale of Peter Rabbit)」(1902年)の続編で、母親の言い付けを守らず、マグレガーおじさんの畑へ忍び込んで、マグレガーおじさんに見つかり、上着と靴を忘れて来た大変な悪戯っ子であるピーターラビットは、従兄のベンジャミンバニーと一緒に、取り返しに行く。
ピーターラビットとベンジャミンバニーは、マグレガーおじさんの飼い猫に見つかってしまい、玉葱用の大きな籠に隠れるものの、その籠の上で猫が昼寝を始めてしまう事態に陥るのである。
<ベンジャミンバニーの登場作品>
*「ベンジャミンバニーのおはなし」(1904年)
*「フロプシーのこどもたち(The Tale of Flopsy Bunnies)」(1909年)
*「キツネのトッドのおはなし(The Tale of Mr. Tod)」(1912年)
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