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食堂(Dining Room)のテーブルの上には、 当初、10人の兵隊人形が置かれていた。 - HarperCollins Publishers 社から出ている アガサ・クリスティー作「そして誰もいなくなった」のグラフィックノベル版 (→ 2020年9月13日付ブログで紹介済)から抜粋。 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1939年に発表したノンシリーズ作品「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)」を英国の BBC(British Broadcasting Corporation)が映像化した英国 TV ドラマ版として映像化しているが、2015年12月26日に放映された「エピソード1」において使用された童謡「10人の子供の兵隊(Ten Little Soldiers)」は、以下の通り。
(1)
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アンソニー・ジェイムズ・マーストンは、 ブランデーが入ったグラスに投与された青酸カリによる中毒により、 最初の犠牲者となる。 - HarperCollins Publishers 社から出ている アガサ・クリスティー作「そして誰もいなくなった」のグラフィックノベル版から抜粋。 |
Ten little soldier boys went out to dine; One choked his little self and then there were Nine.
(10人の子供の兵隊さんが、ご飯を食べに出かけた。一人が喉を詰まらせて、残りは9人になった。)
*被害者:アンソニー・ジェイムズ・マーストン(Anthony James Marston - 遊び好きの上、生意気な青年)
*告発された罪状:二人の子供であるジョン・クームズ(John Coombes)とルーシー・クームズ(Lucy Coombes)を殺害(具体的に言うと、スピードを出し過ぎた車で轢き殺している)。
*犯罪発生時期:英国 TV ドラマ版の場合、具体的な時期については、言及されていないが、アガサ・クリスティーの原作の場合、「去年(last year)の11月14日」と明記されている。
*死因:ブランデー(brandy)が入ったグラスに投与された青酸カリによる中毒死
(2)
Nine little soldier boys sat up very late; One overslept himself and then there were Eight.
(9人の子供の兵隊さんが、夜更かしをした。一人が寝坊をして、残りは8人になった。)
*被害者:エセル・ロジャーズ(Ethel Rogers - 料理人)
*告発された罪状:アガサ・クリスティーの原作の場合、トマス・ロジャーズ(Thomas Rogers)と妻のエセル・ロジャーズの二人は、1926年5月6日の嵐の夜、仕えていた老女であるジェニファー・ブレイディー(Jennifer Brady)が発作を起こした際、処方薬を適切に投与せず、医者を呼びに行っている間に、発作を悪化させて、死に至らせたことになっているが、英国 TV ドラマ版の場合、トマス・ロジャーズが眠っている老女の顔の上に枕を押し付け、呼吸困難から心臓麻痺を起こさせて、殺害したことに変更されている。なお、妻のエセル・ロジャーズは、夫が老女を殺害する現場を近くで震えて見ていた。
*犯罪発生時期:英国 TV ドラマ版の場合、具体的な時期については、言及されていないが、アガサ・クリスティーの原作の場合、「1929年5月6日」と明記されている。
*死因:睡眠薬クロラールの過剰摂取による中毒死

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