アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1939年に発表したノンシリーズ作品「そして誰もいなくなった(And Then There Were None)」は、英国の BBC(British Broadcasting Corporation)が TV ドラマとして映像化の上、2015年12月26日、12月27日および12月28日の3夜に渡って放映されている。
なお、本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第26作目に該り、彼女の作品の中でも、代表作に挙げられている。
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HarperCollins Publishers 社から2009年に出ている アガサ・クリスティー作「そして誰もいなくなった」の グラフィックノベル版の表紙 (Cover Design and Illustration by Ms. Nina Tara)- 表紙と裏表紙の両方で、兵隊島に集まった招待客8人と召使夫婦の計10人が、 一人また一人と、正体不明の何者かによって殺害されていくことが暗示されている。 |
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HarperCollins Publishers 社から2009年に出ている アガサ・クリスティー作「そして誰もいなくなった」の グラフィックノベル版の裏表紙 (Cover Design and Illustration by Ms. Nina Tara) |
BBC の TV ドラマ版における主な登場人物は、以下の通り。
なお、順番は、謎のオーウェン氏(Mr. Owen)による告発順である。
(1)エドワード・ジョージ・アームストロング(Edward George Armstrong): Toby Stephens
医師で、Louisa Mary Clees(患者)を殺したと告発された。
(2)エミリー・キャロライン・ブレント(Emily Caroline Brent): Miranda Richardson
信仰心の厚い老婦人で、Beatrice Taylor(使用人の娘)を殺した告発された。
(3)ウィリアム・ヘンリー・ブロア(William Henry Blore): Burn Gorman
元巡査部長(Detective Sergeant)で、James Stephen Landor(無実の人間)を殺したと告発された。
BBC の TV ドラマ版の場合、元「巡査部長」と言う設定になっているが、アガサ・クリスティーの原作の場合、元「警部(Detective Inspector)」となっている。
(4)ヴェラ・エリザベス・クレイソーン(Vera Elizabeth Claythorne): Maeve Dermody
秘書や家庭教師を職業とする若い女性で、Cyril Ogilvie Hamilton(家庭教師をしていた子供)を殺したと告発された。
(5)フィリップ・ロンバード(Philip Lombard): Aidan Turner
元陸軍中尉で、東アフリカにおいて先住民族21人(21 men, members of an East African tribe)を殺したと告発された。
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招待客が兵隊島に到着した日の晩餐会において、 謎の声(オーウェン氏)による告発により、招待客8人と召使夫婦が戦慄する場面 (HarperCollins Publishers 社から2009年に出ている アガサ・クリスティー作「そして誰もいなくなった」のグラフィックノベル版から抜粋) |
(6)ジョン・ゴードン・マッカーサー(John Gordon MacArthur): Sam Neill
退役した老将軍(General)で、Henry Richmond(妻の愛人だった部下)を殺したと告発された。
(7)アンソニー・ジェイムズ・マーストン(Anthony James Marston): Douglas Booth
遊び好きの上、生意気な青年で、John Coombes と Lucy Coombes(二人の子供)を殺したと告発された。
(8)ローレンス・ジョン・ウォーグレイヴ(Lawrence John Wargrave): Charles Dance
高名な元判事で、Edward Seton(無実の被告)を殺したと告発された。
(9)トマス・ロジャーズ(Thomas Rogers): Noah Taylor
(10)エセル・ロジャーズ(Ethel Rogers): Anna Maxwell Martin
Jennifer Brady(仕えていた老女)を殺したと告発された。

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