2024年9月3日火曜日

ミス・マープルの世界<ジグソーパズル>(The World of Miss Marple )- その13A

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。


今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。


(34)舞台用の重石(stage weight)



舞台用の重石が、ジズソーパズルの右下に立っているチェリー・ベイカー(Cherry Baker → 2024年8月10日付ブログで紹介済)の足下、花壇の柵に立て掛けてある。


(35)薬の瓶(medicine bottle)



薬の瓶が、ジズソーパズルの中央のやや下に居るジェイスン・ラフィール(Jason Rafiel → 2024年8月14日付ブログで紹介済)が操作するレコードプレイヤーが置かれているテーブルの一番右端に置かれている。


(36)ヒューズボックス(fuse box)



ヒューズボックスが、ジズソーパズルの右上に建つ家の一番右端の壁に設置されている。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1952年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「魔術の殺人(They Do It with Mirrors)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第43作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第5作目に該っている。

なお、本作品が米国で出版された際には、「Murder with Mirrors」という題に変更されている。


ビル・ブラッグ氏Mr. Bill Braggが描く
ミス・マープルシリーズの長編第5作目である
「魔術の殺人」の一場面


ビル・ブラッグ氏によるイラストには、

キャロライン(キャリー)・ルイーズ・セロコールド

(Caroline (Carrie) Louise Serrocold)の

3番目の夫であるルイス・セロコールド(Lewis Serrocold)のオフィス内において、

彼と「彼(ルイス)は自分の父親で、自分に対して、酷い仕打ちをしてきた。」と、

拳銃を持ったまま、訴えるエドガー・ロースン

(Edgar Lawson - ルイス・セロコールドの助手)との間の揉め事が発生する最中、

自室に引きこもったクリスチャン・グルブランドセン

(Christian Gulbrandsen - キャリーの最初の夫である

エリック・グルブランドセンの息子)が、

何者かによって、拳銃で撃たれて死亡するシーンが描かれている。

Harper Collins Publishers 社から出版されている

「魔術の殺人」のペーパーバック版の表紙には、

ビル・ブラッグ氏によるイラストが、鏡の形に切り取られているものが使用されている。


                                   

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