2021年7月31日土曜日

ガイ・アダムス作「シャーロック・ホームズ / モロー博士の軍団」(Sherlock Holmes / The Army of Dr. Moreau) - その2

英国の Titan Publishing Group Ltd. の Titan Books 部門から
2012年に出版された
ガイ・アダムス作「シャーロック・ホームズ / モロー博士の軍団」の裏表紙
Cover Design : Amazing15.com

マイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)の指示を受けたシャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンの二人は、まず最初に大英博物館(British Museum → 2014年5月26日付ブログで紹介済)へ向かい、そこでチャレンジャー教授(Professor Challenger)達と一緒に調査チームを立ち上げる。

その後、ホームズとワトスンは、変装した上で、3人の惨殺屍体が発見された造船所近辺のパブに立ち寄り、聞き込み調査を開始するが、謎の男達に命を狙われる。謎の男達をなんとかやり過ごした二人は、逆に彼らの跡をつけて、彼らの隠れ家を突き止めるのであった。


翌朝、ワトスンが目を覚ますと、ホームズは既に出かけた後だった。ワトスンは、やむを得ず、独自の調査に着手する。

まずは、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の編集者に連絡をとり、SF小説に詳しい作家の一人ミッシェル(Mitchell)を紹介してもらう。その後、スコットランドヤードのレストレード警部(Inspector Lestrade)を訪ね、彼の部下の協力を得て、(既に死亡していたが、)エドワード・プレンディック(Edward Prendick → 今から12年前(=1887年2月)、南太平洋の海域において、漂流船と衝突事故を起こして沈没した帆船レディーヴェイン号(Lady Vain)の本乗組員。その際、小型ボートで脱出し、高名な生理学者(physiologist)であったが、英国の学会から追放された高名なチャールズ・モロー博士(Dr. Charles Moreau)が、英国政府による庇護の下、動物実験を継続していた小島に上陸。実は、モロー博士は、そこで人間と動物を合成した「獣人」をつくり上げていたが、獣人達の反乱により、モロー博士や英国政府からモロー博士の助手として送り込まれていたモンゴメリー(Montgomery)が殺害されたため、ただ一人の生き残りとなっていた。)の住居へ行き、調査を行った。


ベーカーストリート221B(221B Baker Street)に戻ったワトスンは、そこで例の謎の男達の一人で、猟犬の顔をした獣人がホームズに襲いかかっているところに出くわしてしまう。

更に、豚の仮面を被った男に指揮された獣人達が国会議事堂内に侵入して、首相を拉致する事件も発生する。


果たして、獣人達を指揮する豚の仮面を被った男は、モロー博士なのか?それとも、別の人物なのか?


ホームズ、ワトスンやチャレンジャー教授達は、首相を救出すべく、獣人達の隠れ家に潜入するのであった。


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