サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)作「三破風館(The Three Gables)」は、ホームズシリーズの56ある短編小説のうち、51番目に発表された作品で、米国では、「リバティー(Liberty)」の1926年9月18日号に、また、英国では、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1926年10月号に掲載された。そして、ホームズシリーズの第5短編集である「シャーロック・ホームズの事件簿(The Casebook of Sherlock Holmes)」(1927年)に収録された。
本作品は、英国のグラナダテレビ(Granada Television Limited)が制作した「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」(1984年ー1994年)において、TV ドラマとして映像化された。具体的には、第6シリーズ(The Memoirs of Sherlock Holmes)の第1エピソード(通算では第36話)として、英国では、1994年3月7日に放送されている。
配役は、以下の通り。
(1)シャーロック・ホームズ → ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett:1933年ー1995年)
(2)ジョン・H・ワトスン → エドワード・ハードウィック(Edward Hardwicke:1932年ー2011年)
(3)ハドスン夫人(Mrs. Hudson) → Rosalie Williams
(4)イサドラ・クライン(Isadora Klein:スペイン出身で、ドイツ砂糖王の未亡人) → Claudine Auger
(5)ダグラス・メイバリー(Douglas Maberley:イサドラ・クラインの元恋人) → Gary Cady
(6)ローモンド公爵(Duke of Lomond:イサドラ・クラインの婚約者) → Benjamin Pullen
(7)ローモンド公爵の母親(Dowager Duchess) → Caroline Blakiston
(8)メアリー・メイバリー(Mary Maberley:本事件の依頼人) → Mary Ellis
(9)ラングデイル・パイク(Langdale Pike:ゴシップ屋) → Peter Wyngarde
(10)ヘインズ・ジョンスン(Haines-Johnson:競売人 / 査定士) → John Gill
(11)スティーヴ・ディクシー(Steve Dixie:ボクサー) → Steve Toussaint
(12)スーザン(Susan:メアリー・メイバリーのメイドであるが、実際には、バーニー・ストックデイル(Barney Stockdale)の手先) → Barbara Young
(13)スートロ氏(Mr. Sutro:メアリー・メイバリーの弁護士) → John Gill
(14)ドーラ(Dora:メアリー・メイバリーのもう一人のメイド) → Emma Hardwicke
TV ドラマ版のストーリーは、概ね、コナン・ドイルによる原作と同様であるが、細かい点で、いろいろと相違点があるので、次回の分で紹介したい。
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