2025年10月27日月曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その9

ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人は、
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロのすぐ右側にある肘掛け椅子に座っている
アリアドニ・オリヴァー(Ariadne Oliver -
フィンランド人探偵(Sven Hjerson)を主人公とするシリーズで有名な女性推理作家)
の右隣りの肘掛け椅子に腰掛けている。
<筆者撮影>

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

(8)ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人(Countess Vera Rossakoff)

ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人は、ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)のすぐ右側にある肘掛け椅子に座っているアリアドニ・オリヴァー(Ariadne Oliver - フィンランド人探偵(Sven Hjerson)を主人公とするシリーズで有名な女性推理作家)の右隣りの肘掛け椅子に腰掛けている。

厚手のコートを羽織理、手袋をした両手には、彼女のイニシャルである「VR」をキリル文字で示した「BP」が書かれたハンカチを持っている。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人は、帝政ロシア時代に貴族だった女性で、その堂々とした立ち振る舞いにより、エルキュール・ポワロには、「非凡な女性」と評価されている。

彼女自身も、ポワロのことを「数少ない恐ろしい男」と述べている。


ヴェラ・ロサコフ伯爵夫人は、エルキュール・ポワロシリーズの短編「二重の手掛かり(The Double Clue)」(1923年)において、初登場。

その後、同シリーズの長編「ビッグ4(The Big Four」(1927年)において、世界征服を企む国際犯罪組織である「ビッグ4」の手先として登場する。

同シリーズの短編集「ヘラクレスの冒険(The Labours of Hercules)」(1947年)の一編「ケルベロスの捕獲(The Capture of Cerberus)」(1947年)では、ロンドン市内において、「地獄(Hell)」と言うナイトクラブ(nightclub)を経営していることが語られる。


登場作品


<長編>

*「ビッグ4(The Big Four)」(1927年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ビッグ4」のペーパーバック版の表紙


<短編>

*「二重の手掛かり(The Double Clue)」(1923年)

*「ケルベロスの捕獲(The Capture of Cerberus)」(1947年)


2025年10月26日日曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その8

アリアドニ・オリヴァーは、
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロのすぐ右側に居て、

肘掛け椅子に座っている。

<筆者撮影>

 英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

(7)アリアドニ・オリヴァー(Ariadne Oliver)

アリアドニ・オリヴァーは、ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)のすぐ右側に居て、

肘掛け椅子に座っている。頭に帽子を冠り、右足を上にして、足を組んでいる。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


アリアドニ・オリヴァーは、フィンランド人探偵(Sven Hjerson)を主人公とするシリーズで有名な女性推理作家で、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)自身が彼女のモデルと言われている。

彼女は、リンゴが大好きで、いつも齧っているが、ある事件を契機に、リンゴを食べられなくなってしまう。


英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に出ている
「アガサ・クリスティーのトランプ」の1枚である
7 ♠️アリアドニ・オリヴァー


登場作品


<長編>

*「ひらいたトランプ(Cards on the Table)」(1936年)- エルキュール・ポワロシリーズ

*「マギンティー夫人は死んだ(Mrs. McGinty’s Dead)」(1952年)- エルキュール・ポワロシリーズ

*「死者のあやまち(Dead Man’s Folly)」(1956年)- エルキュール・ポワロシリーズ


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「死者のあやまち」の
ペーパーバック版の表紙


*「蒼ざめた馬(The Pale Horse)」(1961年)- ノンシリーズ

*「第三の女(The Third Girl)」(1966年)- エルキュール・ポワロシリーズ

*「ハロウィーンパーティー(Hallowe’en Party)」(1969年)- エルキュール・ポワロシリーズ


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ハロウィーンパーティー」の
ペーパーバック版の表紙


*「象は忘れない(Elephants Can Remember)」(1972年)- エルキュール・ポワロシリーズ


<短編集>

*「パーカー・パイン登場(Parker Pyne Investigates)」(1934年)- パーカー・パインシリーズ

 ・「退屈している軍人の事件(The Case of the Discontented Solider)」(1932年)→ 当作品が、アリアドニ・オリヴァーの初登場作品に該る。


2025年10月25日土曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その7

ジョン・レイス大佐は、ジグソーパズルの左下近くに居て、
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロの方を見つめている。

<筆者撮影>

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

(6)ジョン・レイス大佐(Colonel John Race)

ジョン・レイス大佐は、ジグソーパズルの左下近くに居て、ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)の方を見つめている。背広を着て、右手には、帽子を持っている。なお、背広の右ポケットから、メモ用紙なのか、紙のようなものがはみ出ている。

ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


彼は、元陸軍情報部員で、現在は、英国政府の情報機関に勤務。力強く、寡黙な人物である。


英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に出ている
「アガサ・クリスティーのトランプ」の1枚である
4 ♠️「ジョン・レイス大佐」


登場作品


<長編>

*「茶色の服を着た男(The Man in the Brown Suit)」(1924年)

*「ひらいたトランプ(Cards on the Table)」(1936年)- エルキュール・ポワロ シリーズ

*「ナイルに死す(Death on the Nile)」(1937年)- エルキュール・ポワロ シリーズ


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ナイルに死す」のペーパーバック版の表紙


*「忘られぬ死(Sparkling Cyanide)」(1945年)


2025年10月24日金曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その6

ジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部は、
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロの右斜め後ろの位置に立っている。

<筆者撮影>

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

(5)ジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部(Inspector James Harold Japp)

ジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部は、ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)の右斜め後ろの位置に立っている。頭に帽子を冠り、コートを羽織って、右手をコートのポケットに入れている。

ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>

ジェイムズ・ハロルド・ジャップは、スコットランドヤードの警察官で、初登場作品は、「スタイルズ荘の怪事件(The Mysterious Affair at Styles → 2023年12月3日 / 12月6日付ブログで紹介済)」(1920年)。初登場時は、警部(Inspector)だったが、後に、主任警部(Chief Inspector)に昇任している。

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に出ている
「アガサ・クリスティーのトランプ」の1枚である
8 ♠️「ジェイムズ・ジャップ警部」

「スタイルズ荘の怪事件」によると、ジェイムズ・ハロルド・ジャップは、ベルギー警察時代のエルキュール・ポワロ と一緒に、アバークロンビー偽造事件(Abercrombie forgery - 1904年)やアルタラ男爵(Baron Altara)の事件を捜査したことがあると言及されている。

ジェイムズ・ハロルド・ジャップは、頑固で意固地な性格であるため、真相究明と言う点では、ポワロは彼に不満を感じているものの、警察官としての手腕については、高く評価している。彼の方も、ポワロに数々の事件捜査をサポートしてもらっているため、好意的な態度を示している。

ジェイムズ・ハロルド・ジャップには、ウェールズ(Wales)出身の妻が居る。また、草花を愛する一面があり、学名で野草を識別できる程である。

登場作品


<長編>

*「スタイルズ荘の怪事件」(1920年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「スタイルズ荘の怪事件」の
ペーパーバック版の表紙


*「ビッグ4(The Big 4)」(1927年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ビッグ4」のペーパーバック版の表紙


*「エンドハウスの怪事件(Peril at End House → 2024年7月13日 / 7月21日付ブログで紹介済)」(1932年)


英国の HarperCollins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「エンドハウスの怪事件」の
ペイパーバック版の表紙


*「エッジウェア卿の死(Lord Edgware Dies → 2025年3月29日付ブログで紹介済)」(1933年)


英国の HarperCollins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「エッジウェア卿の死」の
ペーパーバック版の表紙


*「大空の死(Death in the Clouds)」(1935年)

*「ABC 殺人事件(The ABC Murders)」(1935年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ABC 殺人事件」の
ペーパーバック版の表紙


*「愛国殺人(One, Two, Buckle My Shoe)」(1940年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「愛国殺人」のペーパーバック版の表紙


<短編>

*「戦勝記念舞踏会事件(The Affair at the Victory Ball)」(1923年)

*「グランドメトロポリタンの宝石盗難事件(The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan)」(1923年)

*「ダヴンハイム氏の失踪(The Disappearance of Mr Davenheim)」(1923年)

*「プリマス行き急行列車(The Plymouth Express)」(1923年)

*「首相誘拐事件(The Kidnapped Prime Minister)」(1923年)

*「安いフラットの冒険(The Adventure of the Cheap Flat)」(1923年)

*「マースドン荘園の悲劇(The Tragedy at Marsdon Manor)」(1923年)

*「狩人荘の怪事件(The Mystery of Hunter’s Lodge)」(1923年)

*「イタリア貴族殺害事件(The Adventure of the Italian Nobleman)」(1923年)

*「ヴェールをかけた女(The Veiled Lady)」(1923年)

*「マーケットベイジングの謎(The Market Basing Mystery)」(1923年)

*「バグダッド櫃の謎(The Mystery of the Baghdad Crest)」(1932年)

*「厩舎街の殺人(Murder in the Mews)」(1936年)

*「ヒッポリュタの帯(The Girdle of Hyppolita)」(1939年)→ 当該作品から、ジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部は、主任警部へ昇任している。

*「グリュオンの牛たち(The Flock of Geryon)」(1940年)

*「ケルベロスの捕獲(The Capture of Cerberus)」(1947年)


<戯曲>

*「ブラックコーヒー(Black Coffee → 2025年2月27日 / 2月28日付ブログで紹介済)」(1930年) 


英国の HarperCollins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ブラックコーヒー」のペーパーバック版の表紙


上記以外の長編 / 短編において、ジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部 / 主任警部の名前だけが言及されているケースもある。


また、ジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部は、トミー(Tommy)とタペンス(Tuppence)シリーズの第1作目に該る「秘密機関(The Secret Adversary → 2025年7月17日 / 7月20日 / 10月1日付ブログで紹介済)」(1922年)において、名前だけ登場している。


                                       

2025年10月23日木曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その5

エルキュール・ポワロの執事であるジョージは、
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロから右真横へ移動した位置に居て、
画面右側にある柱の側に立っている。

<筆者撮影>

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。


(4)ジョージ(George)


ジョージは、ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)から右真横へ移動した位置に居て、画面右側にある柱の側に立っている。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


ジョージは、エルキュール・ポワロ(→ 2025年10月11日付ブログで紹介済)の執事である。

ジョージは、実直な人柄で、雇い主であるポワロに忠実に仕えている。ポワロの身の回りの世話をすると言う本来の業務に加え、時には、ポワロの指示を受けて、事件の調査を行なったり、事件にかかる意見を求められたりする。また、料理の腕も一流で、グルメな舌を持つポワロから絶賛されている。


登場作品


<長編>

*「青列車の謎(The Mystery of the Blue Train → 2022年11月19日付ブログで紹介済)」(1928年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「青列車の謎」のペーパーバック版の表紙


*「もの言えぬ証人(Dumb Witness → 2025年6月29日 / 7月3日付ブログで紹介済)」(1937年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「もの言えぬ証人」の
ペーパーバック版の表紙


2025年に英国の HarperCollinsPublishers 社から出版された
アガサ・クリスティー作「もの言えぬ証人」の
愛蔵版(ハードカバー版)の表紙
(Cover design and 
illustration
by Sarah Foster / 
HarperCollinsPublishers Ltd. ) -
小緑荘の女主人であるエミリー・アランデルの
飼い犬であるボブ(Bob)と犬の遊び道具のボールが描かれている。
また、
エミリー・アランデルが転落して、
寝込む原因となった階段が、画面右手に描かれている。


*「愛国殺人(One, Two, Buckle My Shoe)」(1940年)

*「満潮に乗って(Taken at the Flood)」(1948年)

*「マギンティー夫人は死んだ(Mrs. McGinty’s Dead)」(1952年)

*「葬儀を終えて(After the Funeral)」(1953年)

*「ヒッコリーロードの殺人(Hickory Dickory Dock)」(1955年)

*「鳩のなかの猫(Cat Among the Pigeons → 2025年8月3日 / 8月4日付ブログで紹介済)」(1959年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「鳩のなかの猫」のペーパーバック版の表紙


2025年に英国の HarperCollinsPublishers 社から出版された
アガサ・クリスティー作「鳩のなかの猫」の
愛蔵版(ハードカバー版)の表紙
(Cover design and 
illustration
by Sarah Foster / 
HarperCollinsPublishers Ltd. ) -
小説のタイトルの上に留まっている鳩達と
床の上に静かに座り、鳩達を狙っている猫が描かれている。


*「カーテン(Curtain)」(1975年)


英国の HarperCollins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「カーテン:ポワロ最後の事件」の
ペイパーバック版の表紙


<短編>

*「負け犬(The Under Dog)」(1926年)

*「厩舎街の殺人(Murder in the Mews)」

*「ネメアのライオン(The Nemean Lion)」(1939年)

*「レルネーのヒドラ(The Learnean Hydra)」(1939年)

*「ヘスぺリスたちのリンゴ(The Apples of Hesperides)」(1940年)

*「二十四羽の黒つぐみ(Four-and-Twenty Blackbirds → 2025年3月5日 / 3月6日付ブログで紹介済)」(1940年)


英国の Harper Collins Publishers 社から以前出版されていた
アガサ・クリスティー作エルキュール・ポワロシリーズ
「クリスマスプディングの冒険」のペーパーバック版の表紙
(「二十四羽の黒つぐみ」を収録)


英国の Harper Collins Publishers 社から現在出版されている
アガサ・クリスティー作「クリスマスプディングの冒険」の
ペーパーバック版の表紙
(「二十四羽の黒つぐみ」を収録)


*「ケルベロスの捕獲(The Capture of Cerberus)」(1947年)

*「スペイン櫃の謎(The Mystery of the Spanish Chest)」(1960年) 


2025年10月22日水曜日

ガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」<小説版>(The Phantom of the Opera by Gaston Leroux )- その2

ヒズ・マジェスティーズ劇場において上演されている
ミュージカル「オペラ座の怪人」-
左側のポスターには、「オペラ座の怪人」であるエリック(Erik)と
若きスウェーデン人ソプラノ歌手であるクリスティーヌ・ダーエの2人が写っている。
<筆者撮影>

ロンドンの中心部であるシティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のセントジェイムズ地区(St. James’s)内 にある ヘイマーケット通り(Haymarket → 2025年9月30日 / 10月14日付ブログで消化済)沿いに建つヒズ・マジェスティーズ劇場(His Majesty’s Theatre)において、1986年10月9日の世界初演以降、40年近くのロングランを続けているミュージカル「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」は、フランスの小説家 / 新聞記者であるガストン・ルイス・アルフレッド・ルルー(Gaston Louis Alfred Leroux:1868年ー1927年 → 2017年9月10日付ブログで紹介済)が発表したゴシック小説「オペラ座の怪人(Le Fantome de l’Opera)」がベースとなっている。

ヘイマーケット通りの東側から
ヒズ・マジェスティーズ劇場を見上げたところ
<筆者撮影>

ガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」は、1909年9月23日から1910年1月8日まで日刊紙「ル・ゴロワ(Le Gaulois)」に連載された後、1910年3月にピエール・ラフィット社(Pierre Lafitte)から出版された。なお、「オペラ座の怪人」の英語版は、1911年に出ている。


ガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」は、新聞記者でもあった彼の取材談話のような擬似ノンフィクションの体裁で書かれている。

ガストン・ルルーは、「オペラ座の怪人」の執筆に際して、実際のパリ・オペラ座であるガルニエ宮(Palais Garnier)を訪れ、建物の構造や地下に広がる奈落等を事前取材を詳細に行なっている。また、ガルニエ宮が建設された当時の幽霊話や事件等も物語内に取り入れて、虚実が入り交じったミステリアスで怪奇なゴシック小説を書き上げたのである。


物語の舞台は、1880年のパリに設定されている。

パリ・オペラ座であるガルニエ宮には、「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera / Opera Ghost)」と呼ばれる謎の怪人が住み着いていると言う噂が、まことしなやかに広まっていた。実際、その謎の怪人は、パリ・オペラ座の支配人に対して、(1)月給2万フランの支払と(2)5番ボックス席の常時確保等の条件を手紙等で要求して、自分の存在を知らせていた。


パリ・オペラ座の道具係(stagehand)であるジョーゼフ・ブケー(Joseph Buquet)は、「オペラ座の怪人」の姿を見たため、物語の冒頭、彼に殺害され、首を吊った状態で発見される。


年老いた支配人がパリ・オペラ座を退職する日の夜、パリ国立オペラ(Opera national de Paris)のリードソプラノ歌手(lead soprano)で、急病となったカルロッタ(Carlotta)の代わりに、若く美しいスウェーデン人ソプラノ歌手(Swedish soprano)であるクリスティーヌ・ダーエ(Christine Daae)がガラ公演(gala performance)に出演して、拍手喝采を浴びる。

観客の中には、クリスティーヌ・ダーエの幼馴染であるラウル・ド・シャニュイ子爵(Vicomte Raoul de Chagny)も居て、彼は彼女の歌に聴き、彼女への思慕を思い出して居た。


ガラ公演後、ラウル・ド・シャニュイ子爵がクリスティーヌ・ダーエの楽屋を訪れると、彼女の楽屋内で彼女を賛美する男性の声が聞こえた。

クリスティーヌ・ダーエが楽屋を離れた際、ラウル・ド・シャニュイ子爵が彼女の楽屋を調べたものの、不可思議なことに、彼女の楽屋内には、誰も居なかったのである。


後日、ラウル・ド・シャニュイ子爵と再会したクリスティーヌ・ダーエは、彼が先日彼女の楽屋内で聞いた謎の声のことを話す。

クリスティーヌ・ダーエは、ガルニエ宮に住む謎の「音楽の天使 / 天使の声(Angel of Music)」に導かれて、若きソプラノ歌手として頭角を現しつつあったのだ。

ラウル・ド・シャニュイ子爵がクリスティーヌ・ダーエの話に疑問を呈すると、彼女は怒り、その場を立ち去ってしまう。


ある夜、クリスティーヌ・ダーエは、父親の墓参りに訪れると、そこに「オペラ座の怪人」が姿を現して、彼女のために、ヴァイオリンを奏でる。

ラウル・ド・シャニュイ子爵が謎の「オペラ座の怪人」を捕らえようとするが、逆に、返り討ちに遭ってしまう。

謎の「オペラ座の怪人」は、音楽の才能に溢れているだけではなく、投げ縄や奇術の達人でもあり、そして、ラウル・ド・シャニュイ子爵の幼馴染で、彼が思慕の念を抱くクリスティーヌ・ダーエを愛していたのである。