![]() |
英国の HarperCollinsPublishers 社から以前に出版されていた アガサ・クリスティー作「ナイルに死す」のペーパーバック版の表紙 -本作品の事件の舞台となるカルナック号(Karnak)が、 ナイル川を遊覧する場面が描かれている。 |
英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。
前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。
![]() |
| ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形 <筆者撮影> |
(59)ナイル川の遊覧船(クルーズ船)(cruise down the Nile)
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)から右真横へ移動した位置に居る執事のジョージ(George → 2025年10月23日付ブログで紹介済)の左側にある柱の一番上(回廊と同じ高さの場所)に、ナイル川の遊覧船(クルーズ船)の絵が掛けられている。
(60)真珠のネックレス (pearl necklace)
ジグソーパズルの下段のやや右手にあるテーブルの上段の真ん中辺り(花瓶の左側)に、真珠のネックレスが置かれている。
(61)銃座に真珠の装飾が施された拳銃(pearl-handed pistol)
ジグソーパズルの中央のやや左側にある暖炉の一番右側にある柱の上に、真珠が銃座に付いた拳銃が置かれている。
(62)赤いマニキュア液(red nail varnish)
ジグソーパズルの下段のやや右手にあるテーブルの上段の真ん中辺り(花瓶の右側)に、赤いマニキュア液が入った瓶が置かれている。
(63)ヴェルヴェット(ビロード)の肩掛け(velvet stole)
ジグソーパズルの下段の一番左手にあるテーブルに寄せられた椅子の背に、ヴェルヴェット(ビロード)の肩掛けが掛けられている。
(64)アブ・シンベル神殿(Temple of Abu Simbel)
ジグソーパズルの右下に設置されているガラスケース内の前列右端に、アブ・シンベル神殿の模型が置かれている。
これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1937年に発表した「ナイルに死す(Death on the Nile → 2020年10月4日付ブログで紹介済)」である。
「ナイルに死す」は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第22作目に、そして、エルキュール・ポワロシリーズの長編としては、第15作目に該っている。
「ナイルに死す」は、「メソポタミアの殺人(Murder in Mesopotamia → 2020年11月8日付ブログで紹介済)」(1936年)に続く中近東を舞台にした長編第2作目で、中近東シリーズの最高峰でもある。
本作品の後、中近東を舞台にした長編第3作目として、「死との約束(Appointment with Death → 2021年3月13日付ブログで紹介済)」(1938年)が発表されている。
夫アーチボルド・クリスティー(Archibald Christie:1889年ー1962年)の不倫に端を発して、アガサ・クリスティーは、1928年に彼と離婚し、その後、1930年に考古学者で、14歳年下のマックス・エドガー・ルシアン・マローワン(Max Edgar Lucien Mallowan:1904年ー1978年)と再婚。
アガサ・クリスティーは、1933年にマックス・マローワンと一緒に、ナイル川のクルーズ船「スーダン号」に乗船した旅に触発されて、4年後に「ナイルに死す」を書き上げたのである。


































