2018年1月6日土曜日

ロンドン ナインエルムズ地区(Nine Elms)-その2

テムズ河とナインエルムズレーンに挟まれた辺りは再開発が進行中で、
高層フラットが次々と建設されている

現在、地下鉄ヴォクスホール駅(Vauxhall Tube Station)からテムズ河(River Thames)沿いを西へ延びる道路はナインエルムズレーン(Nine Elms Lane)と呼ばれているが、17世紀中頃当時、道路の両側に楡(ニレ)の木(elm tree)が植えられていたため、そう命名されてことに伴い、この辺りもナインエルムズ(Nine Elms)と名付けられたようである。

地下鉄ヴォクスホール駅(その1)
地下鉄ヴォクスホール駅(その2)

元々、この辺りは、主に工業団地(industrial estate)で、バタシー火力発電所(Battersea Power Station)が建設されたり、ニューコヴェントガーデンマーケット(New Covent Garden Market)が開設され、鉄道網等も整備された。その後、特にテムズ河沿いに住宅街が開発されることに伴い、多くの住民を見込んだ商業施設等が増えている。

ヴォクスホール橋(Vauxhall Bridge)から見た
ナインエルムズ地区(その1)
ヴォクスホール橋から見たナインエルムズ地区(その2)

2008年10月、米国は、現在、ロンドンの中心部シティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のメイフェア地区(Mayfair)内のグローヴナースクエア(Grosvenor Squareー2015年2月22日付ブログで紹介済)の西側に建つ大使館をナインエルムズ地区へと移転させる計画を発表。同地区内での建設工事は概ね竣工して、近日中に移転する予定である。
また、2013年4月、オランダも、チェルシー&ケンジントン王立区(Royal Borough of Chelsea & Kensington)のハイドパーク(Hyde Parkー2015年3月14日付ブログで紹介済)近くにある大使館を、同じようにナインエルムズ地区へ移転させる計画を公にした。

ヴォクスホール橋から見たバタシー火力発電所−
現在、オフィスやフラット等への大改修工事が進められている

また、操業を停止した後、巨大な無用の産物として将来の利用を危ぶまれていたバタシー火力発電所については、2013年より大改修工事が開始され、オフィスやフラット等への改装が進められている。地上階には、商業店舗、レストランやカフェ等が多数入居する予定である。なお、今のところ、東京オリンピックが開催される2020年竣工を目指して、改修計画が進行中である。

0 件のコメント:

コメントを投稿