ロンドンのモンタギューストリート(Montague Street)、第二次アフガニスタン戦争への従軍で負傷退役したジョン・ワトスンと一緒に、ベーカーストリート221Bで共同生活を始める前に、シャーロック・ホームズはここに部屋を借りて、諮問探偵を開業した。サー・アーサー・コナン・ドイルの「マスグレーブ家の儀式(The Musgrave Ritual)」によると、ロンドンにおけるホームズの探偵業は、ここから始まったのである。
モンタギューストリートの角をちょっと曲がれば、大英博物館(British Museum)があり、非常に便利なところに位置している。具体的に言うと、大英博物館の表玄関を正面に見て、建物の右側(東側)に接して南北に走る通りが、モンタギューストリートである。モンタギューストリートは、南側で大英博物館の表玄関を東西に走るグレートラッセルストリート(Great Russell Street)に、また、北側で大英博物館の裏玄関を東西に走るモンタギュープレイス(Montague Place)にぶつかる。
右側がモンタギュープレイスで、左側がラッセルスクエア |
写真は、モンタギューストリートとモンタギュープレイスがぶつかる角から南に向けて、モンタギューストリートを撮影したものである。そして、写真の左側にはラッセルスクエア(Russell Sqaure)という公園が、背後にはロンドン大学(University of London)が位置している。モンタギューストリートの両側には、こじんまりしたホテルや住居等が並んでおり、ホームズが生活をしていた当時に比べて、それ程大きくは変わっていない雰囲気のままかと思う。大英博物館の表玄関近辺は、いつ行っても観光客で一杯だが、モンタギューストリートやモンタギュープレイスについては、南北あるいは東西に走る幹線道路から数本内に入った通りのため、大英博物館の表玄関近辺の喧騒とは違って、非常に静かな場所で、騒がしい事を好まないホームズにとって、静かに思索に耽るにうってつけだったのではないだろうか。
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