本作品はサー・アーサー・コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズ作品の第34作目で、56ある短編小説のうち、31番目に発表された。日本語訳のタイトルでは「犯人は二人」の方が一般的のようである。ホームズ曰く「ロンドン一の悪党」というレッテルを貼られているものの、その名に恥じず、恐喝王ミルヴァートンは高度の情報戦に長けており、さすがのホームズもミルヴァートン邸に不法に侵入するという強攻策を講じざるを得ず、ホームズ作品中、ホームズが最も精彩を欠いている。「ライオンのたてがみ」と同様に、本作品よりももっと有名な事件が他にもあるのに、何故本作品が壁画の一つに選ばれたのだろうか?
ベーカーストリート駅からロンドン市外方面に向かう北行き(Northbound)のプラットフォームの壁には、ホーム南側から北側に向かって、南行き(Southbound)ホームの絵と同じものが(7)→(1)の順番で飾られている。「まだらの紐」「四つの署名」「赤毛組合」そして「バスカヴィル家の犬」については、非常に有名な物語であり、壁画になるのもなるほど納得なのだが、「ライオンのたてがみ」や「チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン」に関しては、何故これらが壁画に?とやや疑問である。他に、絵になったら映えそうで、壁画にも相応しいと思われる物語が多々あるのだが(下記)、これら7つの物語が選ばれたのには、どういった経緯があったのだろうか?
「緋色の研究」:記念すべきホームズ第1作
「ボヘミアの醜聞」:’あの女性’ アイリーン・アドラー(Irene Adler)登場
「唇のねじれた男」:物乞いをしているヒュー・ブーンを描いてほしい。
「名馬シルヴァーブレイズ」:ホームズと銀星号が一緒に居る場面など壁画によいのでは?
「マスグレイヴ家の儀式書」:ホームズがワトスンに出会う前の事件
「ギリシア語通訳」:ホームズの兄、マイクロフト・ホームズが登場
「最後の事件」:ホームズが宿敵ジェイムズ・モリアーティー教授(Professor James Moriarty)とライヘンバッハの滝で格闘
「踊る人形」:中学校の英語の教科書に採用されていた。暗号解読をテーマにした事件
「六つのナポレオン像」:ロンドン中でナポレオンの石膏胸像が壊される謎をホームズが追う。
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