英国海軍の500周年を記念して、 2019年に英国のロイヤルメールが発行した8種類の記念切手のうち、 8番目かつ最後に紹介するのは、「HMS クイーン・エリザベス」で、 現在の英女王であるエリザベス2世によって命名された航空母艦である。 |
英国のロイヤルメール(Royal Mail)が2019年に王立海軍こと英国海軍の500周年を記念して発行した8種類の切手のうち、8番目かつ最後に紹介するのは、「HMS クイーン・エリザベス(HMS Queen Elizabeth)」である。
「HMS クイーン・エリザベス」は、英国海軍の航空母艦で、クイーン・エリザベス級航空母艦の1番艦である。
2007年7月25日、当時の国防大臣(Defence Secretary)であるデズ・ブラウン(Des Browne)が、「HMS クイーン・エリザベス」を含む2隻の航空母艦の建造を発注した。当初、2隻の航空母艦のうち、1隻を2015年7月に就役させる計画であったが、「リーマンショック(米国における住宅市場の悪化による住宅ローン問題がキッカケとなって、2008年9月15日に投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディング(Lehman Brothers Holding)が経営破綻したため、連鎖的に発生した世界規模の金融危機)」の影響を受けてt、2008年12月、最初の就役予定日が2016年5月に延長された。
「HMS クイーン・エリザベス」の建造は、2009年7月7日に始まり、9つのセクションに分かれた船体は、
(1)BAE Systems Surface Ships (Glasgow)
(2)Babcock (Appledore)
(3)Babcock (Rosyth)
(4)A&P Tyne (Hebburn)
(5)BAE (Portsmouth)
(6)Cammell Laird (Birkenhead)
の造船所において建造された後、ロサイス造船所(Rosyth Dockyard)において、最終的な組み立てが行われた。
2014年7月4日、英国のウィンザー朝第4代女王であるエリザベス2生(Elizabeth II:1926年ー 在位期間:1952年ー)とエディンバラ公爵フィリップ(Prince Philip, Duke of Edinburgh:1921年ー2021年)の出席の下、当該航空母艦は「HMS クイーン・エリザベス」と命名された。その際、エリザベス2世は、通常の慣行とは異なり、女王が訪れたことがあるボウモア蒸留所(Bowmore distillery)のウイスキーが入ったボトルを船体にぶつけて、命名式を祝った。
そして、同年7月17日、「HMS クイーン・エリザベス」は、進水式を迎えたのである。
2017年6月26日、「HMS クイーン・エリザベス」は、試験航海に向けて、ロサイス造船所から就航した後、同年12月7日に就役した。ポーツマス海軍基地(HMNB Portsmouth)を拠点としている。
「HMS クイーン・エリザベス」は、
・全長: 約280m
・全幅: 約70m
・満載排水量: 約70,000t
・最大速力: 32ノット
・乗員: 約1,600人
で、艦載ヘリコプターの他に、V/STOL 型戦闘機であるF-35B を搭載している。
また、「HMS クイーン・エリザベス」は、2021年1月27日、揚陸艦「アルビオン」から英国海軍の艦隊旗艦の任務を継承している。
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