2017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された 「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版の表紙 (Cover Design : Mr. Matt Preston) |
マーク・A・ラサム(Mark A. Latham)作「シャーロック・ホームズ / 血の背信(Sherlock Holmes / A Betrayal in Blood)」(2017年)のベースとなった「吸血鬼ドラキュラ(Dracula)」は、アイルランド人の小説家であるブラム・ストーカー(Bram Stoker)こと、エイブラハム・ストーカー(Abraham Stoker:1847年ー1912年)が執筆して、1897年に発表したゴシック小説 / ホラー小説である。
なお、吸血鬼ドラキュラの名前は、「龍(dragon)」や「悪魔(devil)」を意味するルーマニア語の「dracul」が元になっている。
ドラキュラ城に近い Borgo Pass へと向かう馬車内において、 英国デヴォン州エクセターからやって来た新人事務弁護士ジョナサン・ハーカーは、 同乗者達から「ドラキュラ城には近づかない方が良い。」と諭される。 |
今回紹介する「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版は、英国人のラッセル・パンター(Russell Punter)が構成を、そして、イタリア人のヴァレンティノ・フォリーニ(Valentino Forlini)が作画を担当して、英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から2017年に発刊されている。
Borgo Pass において、 ドラキュラ城から差し向けられた馬車に乗り換えたジョナサン・ハーカーは、 途中、白い狼の大群に取り囲まれる。 |
雪が降りしきる中、 ジョナサン・ハーカーは、遂にドラキュラ城に到着する。 |
ドラキュラ城に到着したジョナサン・ハーカーを出迎えたのは、 召使ではなく、ドラキュラ伯爵本人であった。 |
その後、間もなくして、英国北東部ノースヨークシャー州(North Yorkshire)東部のエスク川(River Esk)河口にある漁港ウィットビー(Whitby)に、ロシア船籍の船デメテール号(Demeter)が突然姿を現して難破する。船内には、船長一人しか居なかった。だた一人生き残った船長によると、船内に居た乗組員は、航海中に一人ずつ姿を消していき、最後には自分だけが残ったと言う。
デメテール号が港で難破した際、巨大な犬のような生き物が、船の甲板から陸地へ跳び移ったのが目撃された。それは、吸血鬼ドラキュラの化身であり、遂に彼は英国への上陸を果たしたのである。
ロンドンにあるカーファックス屋敷の購入手続を終えたジョナサン・ハーカーは、 ロンドン以外にも、英国内の3都市に、ドラキュラ伯爵が興味を抱いていることを偶然知ることになる。 |
心臓が悪い母親と一緒に、ウィットビーに滞在しているルーシー・ウェステンラ(Lucy Wsetenra)は、アーサー・ホルムウッド(Arthur Holmwood)、ジャック・セワード医師(Dr. Jack Seward)とクウィンシー・モリス(Quincey Morris)の親友三人組から求婚され、彼女はアーサー・ホルムウッドの求婚を受ける。
その一方で、彼女は夢遊病であり、彼女の親友で、かつ、ジョナサン・ハーカーの婚約者であるウィルヘルミナ・マレー(Wilhelmina Murray)は、彼女のことを心配していた。
ジョナサン・ハーカーが誤って剃刀で自分の頬を傷つけた際、 その出血を見て、ドラキュラ伯爵が正体を現す。 |
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